チェコ音楽旅の本 執筆予定

1週間の旅を終えて大嫌いな日本に帰国してから3日ぐらい経ちました。

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(ミクロフの「聖なる丘」)

 

この先、わたしを待ち構えているのは貧乏地獄と介護地獄かもしれないと思うと、生きるのが嫌になってしまいます。大事な家族や友だちと助け合いながら生きていくことは幸せなことだと皆さんはおっしゃるかもしれませんが、わたしはそんなことには興味はないのです。冷たい人間だと言われようとも。それが自分という人間なのだから、もう仕方が無い。

1人でヨーロッパを旅しているときだけが、自分にとってかけがえの無い大切な幸せな時間なのです。でも旅には時間もお金もかかります。

音楽旅1回の予習と本番で本1冊書けるほど視野が広がり知識が深まるのですよ。

その辺の人間と普通のお喋りなどするより、ヨーロッパ音楽一人旅の方が100倍も楽しいです。

世間の人々は旅行といえば有名なものや珍しいものを見て買って食べて写真を撮っておしまい。旅先でも、いつも一緒の家族や友だちといつもと同じ会話をするだけ。

半径3メートルぐらいの身近なものにしか興味ない人々とは話も合わず、帰国するたびに人生は虚しい、世の中はくだらない、と思うのです。

 

 

相変わらず暗い嘆きはこれぐらいで終わりにしなさい、スズキさん。

はい。わかりました。

 

チェコ音楽旅のKindle本は来年執筆予定です。

読みたい人だけに読んでもらう本です。

その前に、音楽を中心とした旅写真を英語ブログに連動するインスタグラムに、そして訪問地リストと旅程を英語ブログに掲載する予定ですが、忙しいので、いつになることやら・・・

 

いつも「ここに住めたらいいのに」などと思いながらヨーロッパを旅するのですが、今回は少々違うのです。予習の早い段階で、チェコはわたしの移住先候補ではないと分かっていました。行ってみた感想としても、やはり住みたいと思う場所ではないと・・・ 旅先としてはステキだし、チェコ音楽も好きだけど。

 

これまでわたしが訪問した多民族なヨーロッパの都市と比べると、チェコはまるで日本のような同質社会のように感じました。プラハでは観光シーズンでもないのに大量の観光客が世界中から来ていたけど、ブルノやミクロフでは観光客がほとんどいないという、極端な差。地元民は(まるで日本人のような)グループ行動で、観光客や旅行には関心が無さそうに見えました。

今年はチェコ独立宣言からちょうど100年、プラハの春から50年という記念の年です。国民の祝日11月17日(1989年11月17日のビロード革命の記念日)に、わたしはブルノというチェコ第2の都市にいました。街中を見渡してもアジア人を1人も見かけませんでした。(2泊3日を通しても合計で4~5人ぐらい駅で見かけただけ。)

この超国民的な年の超国民的な日に、ヤナーチェク「国際」音楽祭のオープニング公演のオペラを鑑賞しました。95%以上は地元民と思われるブルノの歌劇場で、わたしの過去のヨーロッパ旅での音楽鑑賞で最大の「アウェイ感」を感じました。

わたしはヤナーチェク音楽祭を狙って旅をしたのではありません。何も知らずにネットでオペラを探してチケットを買っていました。出発数日前に、このオペラが隔年で開催されているヤナーチェク音楽祭の一部であることを知ったのです。この音楽祭、なんとウェブサイトに日本語ページまで設けているのです!

おそらく、ヨーロッパの主要音楽祭に日本からクラシック音楽ファンが駆けつけていることを知っているのでしょう。そして、ヤナーチェク「国際」音楽祭にも来て欲しいと思って、このページを作成したのでしょう。

わたしが音楽祭の企画に携わった1人なら、たった一人のアジア人を会場で見かけたら、感激して「ようこそいらっしゃいました!楽しんでいってください!また次回もぜひ!」と声をかけるのですが・・・

そもそも、東京では1人でコンサートやオペラを楽しむことは普通のことであり、特に何とも思わないのですが、チェコではほぼ100%が2人以上のグループ。その中で、アジアの女がたった一人。

これまでに行ったヨーロッパの劇場では、少ないとはいえ、一応ある程度の一人客はいたし、旅行客やビジネス旅のついでに立ち寄った地元以外の客もいたけど、ここまで極端に「お一人様」と「アジア人」がいないとは・・・

隣に座った小さい女の子が何度もわたしの顔を凝視していたので、よほどアジア人が珍しいのだろうと、改めて思ったのです。

そんなところまで一人で行って鑑賞した自分を誇らしく思う気持ちが半分。

ほんとうは、少しでもいいから、一言でいいから、誰かに歓迎してもらいたかったな、という気持ちが半分。

(言うまでもなく、上演は素晴らしかったし、もちろん行って良かったのだけど。)

 

ただ、それがチェコ人らしい、不器用さなのかもしれないと思いました。

というのも、「国際」音楽祭として盛り上げようと、すごく頑張っている「ごく一部」の人々がいる中で、ほとんどの人は国際とか外国とかそんなものにはまったく無関心なのです。力を注いでいる人々も、やり方がまだあまり洗練されていないというか、すごく充実した英語資料を作っていたり、街中でもヤナーチェク関連の説明板を設けたり、オープニングのトークも英語通訳を入れていたのに、残念なことに音楽祭は国際的におそらくほとんど認識されていない。(わたし以外の外国の客と言えば、ホワイエでドイツ語を喋るシニア団体を見かけたぐらい。)

音楽祭の時期(11月)もヤナーチェクという作曲家も、広く世界からお客さんを呼ぶには厳しいのだろう。それでも、このプレミア公演は土曜だったし、ヨーロッパ内であれば移動にそれほど時間はかからないし、ヤナーチェクのファンにとってはブルノは大事な場所だし、ぜひとも1度は訪問して欲しい。わたしがヨーロッパ在住であれば週末旅を計画したかもしれないのに、たぶん宣伝不足で世間に知られていなくて・・・

すんごくステキなものはたくさんあるのに、うまくアピールできていない。

がんばっているのに、効果を出せない。

不器用で空回り・・・?

が、がんばれ、チェコ!!

スズキは応援してるぞ!

 

プラハでドヴォルザークのオペラ、ブルノでヤナーチェクのオペラを楽しみました。(作品名はインスタで)

それにしても、あんなに民族音楽を取り入れた作品で有名になったドヴォルザークのオペラ作品が何故か超ワーグナー風であるなんて、笑えるね!(←褒めてます!)

でも、世の中の流行を完全無視してオリジナルなオペラ世界を作ったヤナーチェクなんて、もっと笑えるね!!(←すごく褒めてます!カッコイイです!)

もともと気に入っている作曲家でしたが、ブルノ訪問を通して、ますますヤナーチェク愛が強まりました。彼は物凄く霊感に満ちた作品を作っています。(わたしの中で、他に霊感を感じる作品を作った作曲家といえばシューベルトと晩年のメンデルスゾーンです。)

旅の予習段階からヤナーチェクのピアノ曲を弾いていました。

中途半端な演奏ですが良かったらどうぞ。

曲の背景も調べてみてください。チェコの歴史は複雑で暗くて・・・ 旅する機会がなかったら、何も知らなかったのです。本当に一人旅だけがわたしの視野を広げてくれる。また行けますように。

過去記事の通り、演奏の上達には興味ありません。)


Janáček | Piano Sonata 1. X. 1905, Z ulice - 1. Předtucha (extract)

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