クリスティーナ・プルハル率いる古楽アンサンブル「ラルペッジャータ」のYouTube動画が面白い!

今年5月、びわ湖ホールでパーセル作曲の歌劇「ディドとエネアス」を鑑賞しました。

その前に予習として見たYouTube動画が何やら通常の上演から懸け離れていて「???」と思ったのですが、そのときは、気にしないことにしました。

動画で演奏していたのはオーストリア出身の古楽奏者クリスティーナ・プルハル Christina Pluhar がリーダーを務めるグループ ラルペッジャータ L'Arpeggiata でした。

「ディドとエネアス」は後日別途ご紹介することにして、今日はその後に発見した別の動画について取り上げましょう。

 

題して「ラルペッジャータの楽しみ方」 by 音楽好きのスズキ


Chants traditionnels par l'Arpeggiata & Christina Pluhar - Live @ Festival de sablé

いきなり小柄なダンサーが出てきて打楽器に合わせて素足でリズミカルに踊ります。

カウンターテノール歌手が小粋に歌います。彼、ヴィンチェンツォ・カペッツート Vincenzo Capezzuto は、この古楽アンサンブルの常連協演者です。

曲名はよくわからないけど「イタリアの伝統的な音楽」らしいです。

 

そうなのです。このアンサンブルは、すごく真面目に古楽に取り組みながらも、ジャンルの違う音楽を挟んでコンサートを進めるのです。

赤い長い髪の女性がクリスティーナ・プルハルです。いつも華やかな色のスカーフを首にかけています。演奏している柄の長い楽器はテオルボです。彼女の雰囲気と楽器を一度見たらもう忘れないでしょう。

金髪長身のソプラノ歌手セリーヌ・シェーン Céline Scheen というベルギー出身の方です。彼女も常連協演者です。

実は、注目すべき人物がもう1人います。

いや、注目というほどではないのですが、少しだけ気にかけておいてくださいね。

黒い細長い楽器を演奏しているグレー色スーツで青シャツの男です。見るからに真面目そうな普通の音楽家に見えます。楽器の名前ですが、たぶんコルネット(別名ツィンク)というものだと思います。彼の名はドロン・シャーウィン Doron Sherwin

あ、ちゃんとアンコールまで見てくださいね。

アンコールもこのグループの公演で欠かせないものらしいです。

カウンターテノールも踊ります。なぜかコミカルなラップ調にしらいらしい?お馴染みの踊りを一緒に踊って・・・

ん? 怪しい男が乱入!?

誰だ?!

(そう!彼はこの瞬間をずっと、ずっと待っていたのです!)

(そわそわしながら!?)

 

では、次の動画です。


Cavalli - L'Arpeggiata o.l.v. Christina Pluhar - Festival Oude Muziek Utrecht 2016 - Live Concert HD

この公演の主役はフランチェスコ・カヴァッリ Francesco Cavalli (1602-1676) というイタリアの作曲家です。わたしは全然知りません・・・

カウンターテノールのソロ歌手が2人もいるのは珍しいと思います。一人は上の動画にも出ていたカペッツートさんです。もう一人はポーランド出身の若手カウンターテノール歌手 ヤクブ・ヨーゼフ・オルリンスキ Jakub Józef Orliński です。

ラルペッジャータのコンサートにはよくカウンターテノール歌手が参加しています。(「ディドとエネアス」には出ていなかったけど。)個人的な感じ方ですが、カウンターテノール歌手が出ていると、なぜか内容が分からなくても夢中になって聴けてしまうのです。

アナタもそうですかね?それなら、ラルペッジャータの動画をオススメしますよ。

どうでもいい話ですが、スズキは、アンサンブルメンバーのヴィオラ・ダ・ガンバ奏者がステキだと思います。長髪の奏者です。え?そんなこと聞いていない?(笑)  あと、お隣の個性的なヘアスタイルの女性奏者もカッコよいですね。

他に目立つ人がいるとしても、アンサンブルメンバーの中で要注意なのは、あのコルネット奏者ですからね。

そしてついにアンコール!

主役に躍り出たのは、若手カウンターテノール歌手だった!

彼は実はダンサーでもあるのです。どんなダンスかは動画でご確認ください。

いやぁ、たのしー!!

客席も盛り上がってる!!

こんな風に盛り上げるのは、日本では難しいよね。

演奏が上手い人はたくさんいるけど、こんな雰囲気を作り上げるクラシック音楽奏者は日本には・・・やっぱりなかなかねぇ。

 

ラルペッジャータを気に入ってくれたら、この動画もどうぞ。


L’Arpeggiata conducted by Christina Pluhar with Phillippe Jaroussky - Utrecht Early Music Festival

そうなのです。日本でも大人気のカウンターテノール歌手フィリップ・ジャルスキー Phillippe Jaroussky もこのアンサンブルの常連さんです。

ジャルスキーの声は時にギラリと力強く、嫌でも強く記憶に刻まれてしまう。やっぱり上手いなぁ。彼もまたコミカルな演技も上手いのです。コンサートを盛り上げてくれます。

最後の「お決まり」まで見てくださいね。

そういえばジャルスキーは2020年3月に東京で歌いますね。オペラシティコンサートホールで。

もう1つ情報を加えさせてください。

この動画と1つ前の動画は、オランダのユトレヒトで毎年夏に開催されている古楽音楽祭で演奏されたものです。

Utrecht Early Music Festival

https://oudemuziek.nl/

この音楽祭、行ってみたいです。まだまだ古楽には詳しくないのだけど、もし行くとなれば鑑賞予定の作品については自分なりに勉強して行くので、確実に自分の世界が広がるのです。知らないことを知りたい旅人にとっては最適な行き先の1つでしょう。

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テオルボ奏者クリスティーナ・プルハルと古楽アンサンブル「ラルペッジャータ」の来日を希望します!

武蔵野さんにお願いできないかしら・・・

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