オペラ「フィデリオ」の脇役マルツェリーネさんからメールが届きました!

良い子の皆さん、こんにちは!

ラジオ版スズキブログのお時間です!

案内役のスズキさんですよ!

番組にお便りが届きました。ベートーヴェンオペラ「フィデリオ」の登場人物の1人、マルツェリーネさんからです。読みますね。

ベートーヴェン作曲 オペラ フィデリオ - Wikipedia

f:id:music-szk:20190808213959j:plain

スズキさん、こんにちは!初めてメールします。いつもラジオ楽しみにしてます!

こんにちは!ありがとうー!

あたしはマルツェリーネ。

あ、モーツァルトの「フィガロの結婚」のマルツェリーではないのよ。あんなオバさんと一緒にしないでね。あたしは若い女性だから。

父と暮らしてます。父の仕事は牢獄の囚人たちの管理。

実は、ちょっとショッキングなことがあったの。あたしの悲しい話を聞いてもらいたくて、このメールを書いてます。

 

あたし、好きな人がいたの。

彼の名前はフィデリオ。

父の助手として最近働き始めた人。彼は、真面目で誠実で、あたしの理想そのもの!しかも、賢いの。牢獄で使う鎖も安く調達してくるのよ。しっかりしてるでしょ?!運命の予感がしていたわ。

彼は優しい瞳でわたしを見つめてくれた。あたしのことを愛してくれているって、自信があったわ。父も彼を気に入っていた。あたしたちが一緒になるのは、もう時間の問題だって、あたし、信じて疑わなかったわ。

あたしのことが好きな門番のヤキーノが、あたしにしつこく迫ってきても、断固として無視したわ。

だって、あたしはフィデリオを愛していたのだもの。

女はひたすら待つしかないの。愛するあの人があたしに愛を告白する。その日をずっと夢見て待っていたの!

そうそう、あたしが切ない想いを独りで歌う「アリア」はこの世のあらゆるオペラ作品の中でも間違いなく人気ナンバーワンの泣かせる歌なのよ。

(スズキ心の声:ナンバーワン?あれ?そうだっけ?)

憂いをおびたメランコリーな冒頭部分。でも、後半は前向きな希望にあふれている。勇気をもらえるって、みんな言ってるわ!

(スズキ心の声:みんな言ってる? そうだっけ? いや、いい歌だけどさぁ。)

こんな歌よ。聴いてみて!


Beethoven Fidelio

 

結末を知りたい?

 

あたしの恋は、呆気なく終わってしまったの。

なぜだか分かる?

 

フィデリオは、だったの・・・

あたしの青春を返して!うわーん(涙)

あんなに好きだったのに。。。

ぷぷぷぷぷ!!がはははは!!! おっと失礼。笑ってないわよ。気のせいよ。続きを読もう。

フィデリオの本当の名前はレオノーレ。

レオノーレの夫は、極悪人に牢獄にぶち込まれて瀕死状態だったの。彼女は、夫を助け出すために、変装して男のふりをして、牢獄で働くあたしの父の助手になったの。

父だって、フィデリオをあたしの結婚相手にしようと思っていたのよ!

誰も彼が女性だったなんて、気づかなかったの。

父娘そろって騙されたなんて。

バカみたい。

恥ずかしい。

 

というか、ちょっと待って。

もしかして、フィデリオがヒーロー兼ヒロイン?! 

え?! つまり、このオペラのヒロインは、あたしじゃなかったの?!

またショック。

もう、やってられないわ。

スズキさん、立ち直れないあたしを慰めてください。お願いします。

 

マルツェリーネより

 

ぷぷぷぷ・・・おっと失礼。笑ってないわよ。気のせいよ。

マルツェリーネさん、残念でしたね。でも、そんなに気を落とさないで!オペラの世界には、あなたよりもっと残念な勘違いした人がいるのですよ。

ホフマンさんという詩人の男です。彼はなんと、ネジ巻き人形の女の子に恋しちゃったのです!おかしいでしょ!?ぷぷぷ。 

オッフェンバック作曲 オペラ ホフマン物語 - Wikipedia

 

こちらの動画はホフマンが一目惚れした人形のオランピアちゃんです。カワイイでしょ!? さあ!マルツェリーネさん!スズキと一緒に笑おう!笑い飛ばして残念な恋の思い出など忘れてしまいましょうね!

ああ!!タイヘン!誰か「ネジ巻き」持ってきて!!


Les Contes d'Hoffmann: "Les oiseaux dans la charmille" (Kathleen Kim)

 

こちらの動画もどうぞ。コンサート形式だけど、オランピア人形の「ネジ巻き人形」ぶりは徹底してます。


Patricia JANEČKOVÁ: "Les oiseaux dans la charmille" (Jacques Offenbach - Les contes d' Hoffmann)

オランピアは、誰が見ても明らかに人形だったのに、ホフマンはそれに気づかない。人間の女の子だと思い込んで、夢中になってしまった。それは、なぜか? それはね、つまりね、「恋は盲目」ということですよ。ね、マルツェリーネさん!

ホフマンなんか、人形と会話しちゃったり、「彼女もボクを愛している」なんて自信満々に友人に報告したり。ぷぷぷ。相手はネジ巻き人形なのに・・・ ぷぷぷ。

 

そして、笑えない結末になってしまったの。
ホフマンさんが愛するオランピアは、ぶっ壊れてしまったの

ぷぷぷ・・・おっと失礼。笑ってないからね。

ショック過ぎるよね。好きな女の子が人間ではなく、人形だったということを、こんなに残酷な方法で知らされるなんて。

 

そうそう、それから、マルツェリーネさんと似た名前の女性がいるでしょ。「フィガロの結婚」のマルツェリーナさん。彼女の恋もすごいわよ。結婚したいぐらい好きだった男が、実は赤ん坊のときに誘拐された自分の息子だったのよ。これもビックリな話よね。

www.music-szk.com

 

そんなわけで、勘違いのまま恋してしまった話は、オペラではよくあることだから、気にしないでね、マルツェリーネさん!

 

マルツェリーネさんが元気になりますように。

では、また次回のラジオ版スズキブログをお楽しみに!チャオ!

 

(スズキ、ますます神出鬼没に活動!?)

 

www.music-szk.com

Copyright © Ongakuzukino Suzuki 2019. All rights reserved.