楽譜トーク!! 「好きな楽譜は?」で始まる会話があってもいい・・・

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以下は、足りない知識で書いているので、間違っていたらゴメンなさい。

ドイツ・オーストリア系の作曲家の楽譜なら、色が良いでしょう。 (*信号機の話ではありません。)

 

青い楽譜

わたしの好きな楽譜と言えば、筆頭はこれでしょう。ヘンレ社(ドイツ)のもの。落ち着いた感じのブルー。御覧の通り、この美しいピアノにも合う上品さ。

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なぜ素人スズキがこんなカッコイイ楽譜を持っているのか?

それは、もともとは単に憧れのピアニストたちと同じ楽譜を使いたいというだけの理由だった。今でもそれが第一の理由とも言える。

プロが使う楽譜は基本的に原典版(作曲家のオリジナル楽譜に忠実な版)なのだろう。編集者の個人的な解釈などを排除したもの。わたしは永遠に低レベルな素人ピアノ弾きだが、作曲家をリスペクトしているので、原典版を使うべきだ。

上の画像に写っているのは、わたしが所有する楽譜の一部。よく見てください。Urtextという文字が見えますか? これは原典版を表すドイツ語。

他にもヘンレ社のブラームスのピアノ五重奏曲の楽譜(パート譜含む)なども持っていたりする。(室内楽仲間なんかいないのに。)

 

赤い楽譜

便宜上「赤」としましたが、御覧の通り、ハンコの朱肉の色の楽譜。ウィーン原典版 Wiener Urtext Editionという名で出版されている。これもプロが使う原典版楽譜の定番だろう。

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ところで、ピアニストはソロとして人前で演奏するときは基本的に暗譜(楽譜を置かずに)で弾くので、具体的にどんな楽譜を使用しているのかなど素人にはなかなか分からない。それなのに、スズキがなぜこれらの楽譜を知ったのか、買い求めるようになったのか、ご存じだろうか?

誰とは言わないが(分かる人には分かる 笑)わたしの好きなピアニストの中には、ソロリサイタルでも楽譜を用意して演奏する人が数名いるのだ。。。 そこで使われている楽譜をファンはチェックするのだ。

他には、CDジャケットの写真や宣伝写真(?)や取材写真、練習風景などで楽譜が写りこんでいる場合があるので、それを参考にする。

 

黄色い楽譜

さらに、ドイツ・オーストリア系の作曲家の原典版と言えば、ベーレンライター社(ドイツ)というのもある。楽譜の色は黄色または青。

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シューベルトやシューマンなどの歌曲の楽譜と言えば、ベーレンライター・・・とわたしは理解しているのだが、実際どうなのだろう?

わたくし所有のバッハのマタイ受難曲のヴォーカルスコア(歌+ピアノ伴奏)もベーレンラーター社の楽譜。とてつもなく分厚いのよ。演奏に3時間もかかるのですから。(何でそんな楽譜を持ってるの? 笑)

 

その他の楽譜

ここまで張り切って語ってきたが、他の楽譜については全然語れない。ロシアの作曲家の楽譜はどれが良いのだろう。ショスタコーヴィチのピアノ曲の楽譜を買ったときは、他に見当たらなかったので仕方なく全音版(日本)を買った。プロコフィエフの楽譜はイギリスのピアニスト、ピーター・ドノホーが監修した楽譜を買った。

フランスの作曲家の楽譜はどうだろう。リサイタルで見たことはあるはずだけど、「赤」「青」のようなインパクトがなく、どの出版社のものだか特定できない。

わたしがラヴェルやドビュッシーを弾いたときは、当時のブログのピアノ仲間たちが、フランス物は中井正子さん校訂の楽譜が良いと言っていたので、わたしもそれを選んでみた。

ずっと前にジャック・ルヴィエ先生のマスタークラスを聴講(見学)したとき、レッスンで取り上げられたのはドビュッシーかラヴェルの曲だったのだが、先生はまず生徒にどの楽譜を使っているのか確認していた。生徒が「安川加寿子先生のです」と答えると、ルヴィエ先生は「安川先生のは良いですね」と言っていた。

*安川先生は戦前にパリでピアノを学んだ

ショパンの楽譜についても注意が必要なのだろう。わたしは残念ながら全然わかっていない・・・ エキエル版、パデレフスキ版、コルトーもあった?ナショナル・エディションってどれ? 去年、珍しくショパンを弾いたときはパデレフスキ版を買ったが、特にこだわって選んだわけではない。自分にとって良い選択だったのかどうかも分からない。

 

日本の楽譜

わたしが子供だったとき、入手できる楽譜は限られていた。ピアノの先生が用意してくれた楽譜。それから町のヤマハや本屋の楽譜コーナーで売られている楽譜。上記のような青や赤や黄の楽譜なども売られていたのだろうか?記憶にない。(黄といえば、日本だけで有名なバイエルの下巻の懐かしいカラーでもある 笑)

先生が用意してくれる楽譜も、自分で買う楽譜も、すべて日本の出版社によるものだった。当時はアマゾンなど無かったので、選択肢が少なかった。海外の楽譜を特別に発注することは可能だったのかもしれないが、そもそも遊び程度にピアノを学んでいたわたしにそんな知恵はなかった。というか、当時の日本では音大などでも普通に日本の楽譜を使っていたのでは?

 

オリジナル主義?

今ではそんなことはないのだろうけど、少し前まで、日本の学生が海外の先生にピアノを習うとき、先生が、生徒の使っている楽譜にダメ出しをしたという話をチラホラ聞いたことがあった。ちゃんと原典版 Urtextの楽譜を使うように言われたとか。

日本の出版社が出版した楽譜の中には、ヨーロッパの原典版の出版社と共同で作ったものや、ヨーロッパ版の日本語訳の楽譜もあるので、日本の出版社のものがすべてダメというわけではない。海外のものだって、すべてが原典版というわけでもない。編集者・監修者・校訂者の腕にもよるし、自分自身の目的に合っているかどうかという点も考慮すべき。わたしのように遊びで弾いている人間は、本当は、楽譜選びにこだわる必要などない。

原典版ではない楽譜のどこが問題かというと、個人の解釈が加わっていること。弾きやすくするための工夫として独自の運指(指使い)なども書き込まれていたり。

ツギハギが増えていくと、本当のオリジナルの曲からどんどん離れて行ってしまうのだ。

誰かの解釈について、わたしには良し悪しは分からない。だから、とりあえず楽譜を買うときは、とくに古典派以前の作曲家の楽譜を買うときは、原典版を選ぶことにしている。わたしにとっては、憧れのピアニストたちと同じ楽譜というだけで十分さ。

 

楽譜の出版は必要なのか?

作曲家が書いたオリジナルの楽譜が大事なら、自筆の楽譜をそのまま利用すれば良いって?

いや、わたしにはあのサラサラっと書かれた自筆の楽譜は非常に読みにくい。自筆譜(英語でautograph )が、どんなに有難い神聖なものであっても、そのまま使用するのは無理がある。

それに、自筆譜が紛失してしまっている場合もある。次に重視されるのは初版の楽譜となる。特に作曲家自身がチェックした初版は信憑性が高い。

ところが、その後、作曲家がその曲に変更や修正を加えたとか、あるいは、出版されていないけど手書きで書き写したコピー譜が存在しているとか、出版社や編集者が勝手に解釈を加えたり・・・

バッハの時代でも印刷技術はあったのだが、演奏本番に間に合わなくて手書きでパート譜を作ったこともあったと、本で読んだことがある。手書きは怖い。書き写しミスが絶対あるだろう。どこからどこまでスラー(つなげて滑らかに)で演奏するとか、どの音からフォルテ(強く)なのか、曖昧になってしまったり・・・

そんなさまざまな問題が発生するので、大昔の作曲家の楽譜を完璧な形で出版するのは非常に骨が折れる作業なのだ。きっと。

さらには、近年の目覚ましい研究の結果、新たな事実が発見されたり、新たな史料が発見されたりということがあれば、それも楽譜に反映していくのだろう。もちろん、偽情報や思い込みの情報に騙されないように気を付けながら?

だから、プロフェッショナルな研究者たちが手掛けた楽譜が出版されることが大事なのだ。

楽譜の出版は必要だ。

 

大人になってピアノを再開するなら、子供時代に使った懐かしい楽譜を探し出して使うのも良いだろう。でも、せっかくだから原典版の楽譜をオススメしたい。新しいスタート。いい感じで始められそうな気分になる。上の写真3点をもう一度ご覧いただきたい。良さそうでしょ。うん。

各楽譜は日本のアマゾンでも購入できる。1曲ごとの薄い楽譜が欲しければ、海外のアマゾンの方が豊富に揃えている。わたしはよくイギリスのアマゾンを利用している。配送に少々時間はかかるけど、特に問題なく利用できている。 

 

楽譜にサインをもらう快感

ピアノの楽譜の使い方

1.自分でピアノ演奏

2.CD等を聴きながら楽譜を目で追う

3.ピアニストからサインをもらう(?!)

演奏家の皆さんから見てどうなのかは知らない。面倒なのかな。嫌なのかな。

ファンとしては、好きなピアニストから、そのピアニストに関連の強い作品の楽譜にサインをもらうのは、至福の時なのだ。

一応、自分としては何でもかんでもサインをもらおうなどとは考えていない。そのピアニストが特別に大事にしている作曲家や作品、ピアニスト自身が作曲した曲の楽譜、または編集・監修などに関わった楽譜。

初めて実行したのは、フランク・ブラレイのリサイタルのとき。彼が解説・運指を担当したリヒャルト・シュトラウスの楽譜に。同曲のCDもある。間違いなく、そのピアニストに関連の強い作品の楽譜だ。

それから、エリック・ル・サージュにシューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集」の楽譜にサインをいただいた。シューマンのピアノ曲全曲CD録音の第一弾に含まれている曲。シューマンはル・サージュにとって特別な作曲家だ。

アレクサンドル・メルニコフには、ショスタコーヴィチの24の前奏曲とフーガの楽譜に。

ミシェル・ダルベルトには彼が講師役だったNHKのピアノレッスン番組の楽譜に。

それぞれ、サインが入った楽譜と、そのときに交わした会話は、わたしの宝物。

 

クレーマー女スズキ、楽譜に物申す

 

なぜA4/A3より微妙に大きいのか!?

楽譜のコピーには器用さが不可欠。片側がA4、見開きでA3。ただし、微妙にそれより大きいので、丁寧に余白を避けて楽譜を設置しないと一部欠けてしまうのだ。

なぜこんな不便なサイズなのだろうか。コピー防止のためとしか思えない・・・

違法にコピーしようとしているのではない。分厚い楽譜を持ち歩くのが嫌だから、練習している曲だけコピーしたかっただけなのに。それから、譜めくり困難なページをコピーして前のページに貼り付けようと思ってるだけなのに。

出版社の皆さん!楽譜はA4(見開きA3)ジャストサイズで出版してください!

 

ページが閉じる

分厚い楽譜の場合は、楽譜立てで、ページを開いた状態を保持しにくい。カッコ悪いが洗濯バサミなどで固定する。ただし、そうするとページをめくりにくい。ページをめくるたびに洗濯バサミも再セット。面倒すぎる。

出版社の皆さん、分厚い楽譜については、バインダーのような丸い輪で閉じた楽譜を販売してください!(切実)

電子楽譜(タブレット端末)を使えば良いのだろう。わたしは持っていないのだが、10年ぐらい前から少しずつコンサート等ではよく見る。今ではもう誰も驚かない。足元のスイッチで切り替えるタイプが多いのかな?

楽譜が電子楽譜ばかりになってしまったら、もうサインしてもらうことは不可能になってしまうのだろう。ん?!たしか電子楽譜もメモなど楽譜上に書き込み可能だったはず。なら、サインも電子楽譜に書いてもらうことが可能かも?!

 

著作権

ちょっと前まで日本では著作権の保護期間は著作者の死後50年間有効だった。しかし、ご存じの通り、今では70年間有効となっている。これにより、2013年に切れたプーランク作曲作品の著作権の保護期間が、2018年には再び有効となってしまった。

プーランクにとって、長い著作権保護期間は必要なのだろうか。著作料だけを頼りに生活している遺族がいるとは思えないのだが。それより、だれでも自由に使えるようにしてたくさん演奏してもらったほうがプーランクはうれしいのでは?

70年の根拠はなんだろう。50年でいいのでは?(もっと短くてもいいのでは?)

ちなみに著作権の保護期間が切れた作曲家の作品はネット上で無料で入手できる。わたしも利用している。でもね、ページ数が多いと自分で製本するのが面倒だし、上記の通り、昔に出版された楽譜(100年前とか)の内容には少々問題があるかもしれないので、注意しなければならない。

無料楽譜

imslp.org

 

旅と楽譜?!

今ではあらゆる資料がネット上で入手できる。

昔は楽譜のためにヨーロッパまで旅したらしい。

そんな話を聞くとビックリする。作曲家のオリジナル自筆譜を見たくて、あるいは初版本を見たくて、現地まで飛行機で飛んでいったという。「あの部分は、本当はどう演奏すべきなのか」ということのヒントを探すために!

涙ぐましい努力だ。手紙を書いたり、電話したり、問い合わせて、コピーを送ってもらったり、ファックスしてもらったりという努力もしたのだろうね。

それが、今では、すべてがというわけではないが、必要な物のほとんどはネット上で、しかも多くが無料で入手できる。自筆譜でさえ。

 

スズキの楽譜棚の新入り

こちらは、とびっきりエレガントな新入り楽譜。

スズキの楽譜棚に初めてイタリアのリコルディ社の楽譜が加わる。オペラのヴォーカルスコア(歌手の練習のためのピアノ伴奏の楽譜)である。リコルディ社の楽譜はオペラ作品がメインらしい。

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さて、あなたのお好きな楽譜は???

 

おわり 

「音楽好きのスズキ」は、もうすぐ「旅する音楽好きのスズキ」に変身する。

 

旅の直前まで忙しい。旅の間も忙しい。旅を終えても忙しい。

勉強が間に合わない。現地でも勉強だ。消化不良で倒れるかもしれない。そして、望み通り帰国便で安らかに息絶えていますように。

不幸にも無事帰国してしまったら、次の目標は、オリンピックを完全無視してヨーロッパで音楽バカンスを楽しむこと。ますます手元資金が減って生きていくのが嫌になって、この世に別れを告げる・・・というシナリオ。ああ、日常が嫌い。社会が嫌い。

 

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