公開マスタークラス 歌曲の名伴奏者ヴォルフラム・リーガー先生へ(2013年11月の旧スズキブログより)

(これは閉鎖した旧スズキブログに掲載していた記事です。)

2013年11月

歌曲の名伴奏者ヴォルフラム・リーガー先生へ

初めまして。音楽好きのスズキと申します。クラシック音楽鑑賞歴もうすぐ6年です。今夏にシューベルティアーデに行ってからドイツ歌曲に夢中です。趣味はピアノ演奏です。なので今日はサントリーホールのブルーローズで開催された先生の公開マスタークラスを聴講しに行きました。

ふふふ、今、思い出しても楽しかったです・・・

超笑顔で登場した先生は、まるでコンサートが始まる前に客席でウキウキするスズキのようでした。これから始まるレッスンが楽しみで仕方ない、大好きなドイツ歌曲(ドイツリート)について生徒や聴講者に伝えたいことが沢山あるって、お顔に書いてありましたよ。それを見て私は嬉しくなってしまいました。やっぱり来て良かったと思いました。

今回の聴講は数日前に急に思いついたので、何とか歌詞を探して印刷してきたのですが、これが役に立ちました。本当は楽譜まで用意できればもっと良かったのですが。

リーガー先生はお喋りなので時間がどんどん無くなってしまいました。すぐに演奏を止めて助言や説明を始めるのでなかなか曲が前に進みません。妥協することなく、同じことを何度も繰り返すこともありました。とても厳しかったです。でも生徒役の歌手&ピアニストにとても期待しているように見えました。先生が何度も繰り返し言葉にした部分は、私もしっかり頭に記憶しました。

先生は、水を飲むためにコップに水を注ごうとしたのに、なかなか注げず、注いでからもなかなか飲めず、熱心に声を掛けながら指導を続けました。3組の受講者がそれぞれ3曲ずつ用意していたのに、2曲(あるいは1曲半?)しか進められませんでした。予定していた休憩時間は15分から5分に短縮されました。

それだけ歌曲、とりわけドイツリートは繊細な音楽なのだということがよく分かりました。極めて知的な芸術だと思います。自由度は無いわけではありませんがピアノ独奏曲などと比べれば狭いと思います。技術と個性と運で一躍スターが誕生するソリストの世界とは違います。

ここだけの話ですが(内緒ですよ!)私は歌曲伴奏者のことをソロピアニストより尊敬しているのです。(同様に室内楽ピアニストも尊敬しています。)

レッスン中にリーガー先生が弾いた音色の美しいこと!すっきり洗練された響きにうっとり聴き入っている客席最前列のスズキに気が付いてしまったかしら?

シューベルティアーデでは、リーガー先生の師でもあるヘルムート・ドイチュさんの伴奏も聴いたのですよ。それで、ドイツリートの伴奏者は私好みの音色を持っていることを発見したのです。ああ、リーガー先生の軽やかで凛とした音が忘れられません。今度はぜひともコンサートでたっぷり聴きたいです。

ところで、今日はレッスン中に地震がありましたね。客席は「お?」と少しだけざわついたけど、リーガー先生も、通訳でピアニストの奈良希愛さんも生徒達も気付かなかったのでは?

ドイツリートの美しい詩に浸るためにも、また、クラシック音楽を愛する者としても、スズキはやはりドイツ語をしっかり学ばなければいけないと思いました。ずいぶん単語を拾えるようにはなりましたけどね。何しろもうあまり若くないので・・・ それにスズキはフランス語も勉強しなければいけないのです。これも音楽のためです。忙しいです。

ところでリーガー先生、まだまだクラシック音楽ファンとして鑑賞歴の短いスズキの個人的な感覚ですが、どうも日本での歌曲人気は今ひとつな感じがします。え?ガッカリするから知りたくないですって?そうですよね。私の思い違いなら良いのですが。

日本で人気があるのはオーケストラコンサートおよびピアノソロリサイタルなのですよ。

ピアノと言っても、おそらくみんなソリストが1番凄くて、凄いソリストは誰でもラクに歌曲伴奏ぐらいできると思っているのでしょう。とんでもない誤解です。ああ、今日の先生のあの音色をみんなにも聴かせることができればどれほどいいことか。

でも、でも、オーケストラやピアノの人気を考えると、歌曲だってもっと受け入れてもらう余地があると思いませんか? きっとまだ心の底から感動する演奏と出会っていないだけです。歌曲は美しいのです。スズキは自信を持っています。(?)

歌手やピアニストの皆さんにも頑張っていただきたいし、リーガー先生にもまた何度も指導にいらして欲しいと思います。先ほども言いましたが、ドイツ歌曲において、自由度は無いわけではありませんがその範囲は狭いように思います。今日のマスタークラスを聴講して、その感覚を日本で身に付けるのはなかなか難しいことのように感じました。あなたのようなスペシャリストのサポートが必要です。

でもそれでも、遠い日本の国で、先生が情熱を注ぐドイツリートを学んでいる若者がいるというのは、嬉しいのではありませんか?そうですよね?お顔に出ていますもの。

今日はブラームスの曲が多かったですね。ブラームスは私の好きな作曲家の1人なのですよ。シューマンの曲は聴き覚えあると思ったら、シューベルティアーデでも聴いた曲でした。良い曲ですね。本当はラブラブ恋に浮かれる曲なんて私は嫌いなのに、うっかり好きになってしまいました(笑)

素人クラシック音楽ファンのスズキは一般的なファンと違って聴き比べにあまり興味がありません。同じ曲をいろいろな奏者で聴き比べるより、知らない曲を1曲でも多く知りたいと思うのです。(素晴らしい曲の存在さえ知らずに死ねません!)

今日、出会った曲はどれも素敵ですが、特にブラームスのアルトとヴィオラとピアノのための曲と出会ったことは幸運です。アルトとヴィオラ(フランス語では「アルト」ね)を組み合わせるなんて、なんてニクイのでしょう!私が歌曲という分野に惚れた理由はいろいろありますが、そのうちの1つは室内楽と似ていると思ったからです。「伴奏」というより「デュオ」ですもの。そこにヴィオラが加わってますます室内楽ならではの雰囲気が味わえる曲です。(先生も伴奏代わってもらって弾いたとき楽しかったですよね?笑)

 

ブラームス

「歌の調べのように」Op. 105-1

「まどろみはいよいよ浅く」Op. 105-2

シューマン

女の愛と生涯 Op. 42 より

「あの方はすべての男性の中で一番すばらしい」

R.シュトラウス

「私は愛を抱いている」Op.32-1

ブラームス

「永遠の愛」 Op.43-1

「秘めたる憧れ」Op.91-1(アルト、ヴィオラ、ピアノ)

 

ではでは、またお会いできる日を楽しみにしております。今度はたっぷりリーガー先生のピアノの音色に酔いしれたいです。

今日のマスタークラスは全5回のうちの4回目でしたね。あと1回も張り切って指導なさってくださいね。

 

音楽好きのスズキ より

 


Schubert: Eine altschottische Ballade - Elisabeth Kulman, Daniel Behle, Wolfram Rieger

 

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