スズキYouTubeからレア曲をピックアップ

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YouTubeアカウントを作成したのは2010年7月だったらしい。

ピアノ再開を目指してピアノ可マンションに引っ越したのが同年4月で、購入したアップライトピアノが届いたのが10月始めだったと記憶している。引越とピアノ購入の間にスズキYouTubeは誕生した。

あれから9年も経ったのか・・・

ショックだ。

あの頃の自分は充実していた。クラシック音楽という自分の好きなものを発見したばかりで、夢中でそれを追いかけていた。自分が使い捨て労働者であることに気付いていなかった。救いようのないアホだ。失業する前だった。音楽旅というカネのかかることに興味を持ってしまうより前だった。人生最初で最後の贅沢として思い切ってピアノを買ったのだった。思えば、あれが人生のピークだったのか。人生なんかくだらんな。

 

暗い話はそれぐらいにしておこう。

 

YouTubeに載せた動画は主に自分用の記録にすぎない。素人なので練習した曲は2~3週間後には弾けなくなってしまう。せっかく練習した好きな曲を記録しておくのがメインの目的。曲名さえ入力せずにデフォルトのまま放置してあるものも多かった。

この度、そんなスズキYouTubeチャンネルを、9年で初めてプチ工事してみた。

メインページのヘッドに画像、動画の右横下にスズキ英語サイト(←ほぼ放置)のアイコン、おすすめ曲をまとめた再生リストの作成、デフォルトのままだった動画に作曲家の名前、ブログとインスタグラムへのリンク・・・

www.youtube.com

 

お恥ずかしい話だが、ひさしぶりに改めて自分のYouTube動画を再生してみると、実はなかなか良い気分になれる。別にナルシストではない。がんばっている自分に酔うこともない(過去記事リンク)。努力は素晴らしいなんて全然思わない(←おい!笑)。演奏レベルは聴くに堪えない酷いものばかり。それなのになぜ気分良くなってしまうのか?

その理由は、わたしのYouTubeチャンネルにあるのは、自分が好きで選んだ曲ばかりだから。弾きたいと思って、わざわざ楽譜を探して弾いた曲だけが並んでいるから、ニヤけてしまうのも仕方ない。レッスンに持っていく曲も100%自分で選んでいる。室内楽や歌曲を聴いていても、気に入ったら楽譜を探して弾いてみる。そんな動画が集まっているのがスズキYouTubeなのだ。

www.music-szk.com

今回は、初プチ工事を記念して(?)、上の過去記事で紹介した動画以外の動画の中から珍しいレア曲をピックアップしてお届けする。何度も言うが、完璧な演奏しか受け付けない人は決して再生してはならない

 

スズキYouTube選曲の特色は、「冬の旅」の記事でも書いた通り、ピアノソロ曲ではない曲も多いということ。

前記事のホルンとは違い、ピアノはソロ作品が非常に多い。クラシック音楽の分野だけでもピアノ用に書かれた作品は何千、いや何万曲もあるのだろう。

ピアノの特徴はそれだけではない。ピアノは、オーケストラやアンサンブルなど複数の楽器で演奏する曲を、ある程度まで1人で再現できてしまうというのも、他の楽器と大きく異なる点だ。

いろんな曲を弾いていきたい。

ピアノのコンサートやコンクールや発表会で似たような曲ばかり演奏されるというのは本当にもったいないことだ。積極的に幅広い選択肢の中から曲を選んでいる人たちもいるのに。

わたしが今後ピアノで弾いてみたい作品を知っているかい?

ふふふ。

スズキ、いつか、ピアノでオペラを弾くよ。

オペラにはピアノリダクションと呼ばれる楽譜がある。オペラ歌手や合唱団が練習するとき、わざわざ毎回オーケストラに伴奏してもらうわけにはいかない。録音された音源で練習するのもむずかしい。だから、練習のときは主にピアノ伴奏で練習する。オーケストラの部分をピアノ1台で演奏できるように「リダクション」した楽譜がピアノリダクションなのだ。

スズキさんは、どのオペラ作品を弾きたいか?

いや、作品がたくさんあるからまだ選べない。

オペラ作品に取り組むようになったら、きっとまた「自分用」YouTubeに載せていくのだろう。自分好みの音楽がますます集結する。

わたし以外にも、こうしてピアノソロ作品ではない作品を弾く人たちはいるのだろう。仕事のため、あるいは曲の理解を深めるため、個人的な興味のため。でも、わざわざ短く中途半端な演奏を記録して公開する人はあまりいないのだろう。

 

前置きが長くなったが、さっそくレア曲を紹介しよう。

最後の曲でクイズを出すので、クラシック音楽知識に自信がある人は挑戦していただきたい。

楽譜は一部購入したものもあるが、多くは著作権切れの楽譜を集めたサイトから入手した。

https://imslp.org/wiki/

 

まずはピアノソロ曲以外の曲から。

バッハ 無伴奏ヴァイオリン ソナタ第2番 BWV1003 フーガ


Bach Fuga

でも、これは超有名曲なので「レア曲」という記事タイトルには合わないのだ。ただ、これをピアノで弾くことはほとんどないだろう。YouTube検索してみるとヴァイオリンの他にギターで演奏している動画がある。

わたしの演奏は長いフーガの最初の部分だけ。

初めてコーリャ・ブラッハー(ヴァイオリン)のリサイタルに行ったとき、この曲がプログラムに入っていて、この機会により深く曲を知りたいと思ったので、事前に楽譜を入手して弾いてみた。楽譜はヴァイオリン用。そのまま弾いた。複雑で弾きにくいが、とことん美しい。

 

バッハ モテット Jesu, meine Freude イエス、わが喜び


J. S. Bach : Jesu, meine Freude BWV227 Motet

バッハの宗教曲は惹かれるメロディーがたくさんある。これも生鑑賞前の予習でCDを聴いて、気に入ったから弾いてみた。合唱曲なので、おそらくソプラノ、アルト、テノール、バスの旋律をそのままピアノで弾いたのかな?

 

シューベルト 歌曲 Cronnan D282


Schubert 282-5

2015年のシューベルティアーデで聴いた曲。予習で気に入ったのでもちろん楽譜入手。演奏時間10分というのは歌曲の中では長い。おぼつかない演奏のため、5つに分けて録画した。この動画は最後の部分。

ほんの数日前まで「282-5」作品番号と5つのうちの何番目かという情報しか入力していなかったのだが、再生数が少しある。それどころか、「いいね」まで入っている。作曲家の名前さえ載せていなかったのに。旧ブログでこの曲を紹介したときに稼いだ再生数と「いいね」なのだろうか。

この曲を聴きたくて「282」というキーワードで検索して、この動画に辿り着いたという人がいたとしたら、その根性はすごい。この曲を知っているというのもすごい。これはシューベルトが遺した大量の歌曲の中でもかなり珍しい作品だと思う。ほとんどの人は知らないはず。

たまたまこの曲に巡り合って「なんだこの数字?誰の曲?なんだかよくわからないけど、とっても美しい曲!」と思った人がいたとしたら、その人のその感性もとっても素晴らしい。(お友達になりたい!)

これは男女ペアで歌う曲。美しく悲しい物語。いずれ別の機会に全体を紹介したい。

ところで、スズキYouTubeでは評価結果を非表示にしているが、「いいね」などの評価は、わたし本人だけ動画管理ページで確認できる。ただし、世界のどこの誰が「いいね」してくれたかは分からない。なので、スズキの隠れファン(?)の皆さんは、遠慮なく「いいね」していただければと・・・ アナタの身元がバレることはない。

前述のとおり、スズキYouTubeは、自己満足な動画チャンネルであり、まったくオススメしないし、「聴いてください!」と周囲に売り込むこともしないなのだが、どこかの誰かが聴いてくれて、面白いと思ってくれて、「いいね」など何らかのアクションを取ってくれたことは、もちろんわたしにとって嬉しいことである。コメントまでいただいたときも嬉しい。(ただし、コメントに気付かずに放置してしまうこともある。また、コメントは承認後に表示される。)

 

シューベルト ピアノ三重奏曲 第2番 D929 第2楽章


Schubert Piano Trio

ピアノトリオというのはピアノ、ヴァイオリン、チェロで演奏する曲。三重奏のバランスが好き。(三重奏は「黄金の三角形」だとわたしは思っている。)

これも今となってはどう弾いていたのかよくわからないが、ピアノとヴァイオリンとチェロのところを混ぜながら弾いたのだろうか?

誰の演奏をイメージして弾いているかというのは、分かる人には分かるだろう。

 

ヴァーグナー 楽劇 パルジファル 聖杯の動機

Parsifal

現時点でオペラ関連のものを弾いたのはこの動画だけだと思う。東京で「パルジファル」鑑賞のときに、記念に日本初演時の昔のリブレット(台本)のコピーが配られたのだが、そこに動機(「モチーフ」「ライトモティーフ」、簡単に言えば「テーマ」みたいなもの?)の楽譜も少し載っていたので、遠慮なく弾いてみた。

聖杯の騎士、パルジファル、クンドリ、・・・懐かしいなぁ。パルジファル。

 

続いて正統なピアノ曲に移ろう。

 

シューベルト ピアノソナタ第8番 D568 変ホ長調 第2楽章


Schubert

すっかり何番の何楽章のどの部分かということを忘れてしまっていたのだが、わたしの旧ブログアーカイブによると上記の作品とのこと。あってるかな?

ピアニストの佐藤卓史さんがシューベルトのピアノ作品全曲を演奏するシリーズを展開中。そのうちの第6回を聴きに行ったときに、予習で好きになった曲だった。シリーズは半年に1回ぐらいのペースで続いている。知らない曲で自分好みの曲が入っているときにまた聴きに行くつもり。長い道のりだが最後まで頑張っていただきたい。そして佐藤さんのシューベルト研究をぜひ本として出版していただければと・・・(出版社の皆さん、よろしく!)

 

ヤナーチェク Narodil se Kristus Pán


Janáček | Narodil se Kristus Pán

2016年にアップした演奏動画なのだが、去年秋ごろ急に再生数が上がった。何事かと思って調べてみたら、ドイツの掲示板サイトからのアクセスも増えている。どうやらこの動画がそこに貼り付けられたらしい。見に行ってみると、なるほど、確かにスズキ動画があった!

この曲はチェコの古いクリスマスキャロルをベースにヤナーチェクが作曲したのだけど、質問者は「最初の部分しかクリスマスキャロルは反映されていない。他の部分は何?どこから来たの?」というようなことを言っていて、回答者が「いやいや、そういうもんだよ。」と。確かそんな内容だったと思う。参考音源としてスズキ動画が使われていたというわけだ。お役に立てて良かった。

 

バルトーク  ルーマニア民俗舞曲  1.棒踊り


Bartók

これはレア曲ではない。比較的よく演奏されている。でも、気に入っているから貼っておく。ヴァイオリンとピアノ版、管弦楽版、この前紹介した珍しいクラリネット版があるが、ピアノソロ曲が原曲。一時期夢中になったルーマニアという国。最近は遠ざかっている・・・ 夢中だった頃を思い出す曲。

 

 ショスタコーヴィチ 24の前奏曲とフーガ 第8番 前奏曲


Schostakovich: 24 Preludes and Fugues Op. 87, Prelude VIII (8)

ロシアの作曲家で一番好きなのはショスタコーヴィチ。ピアノ五重奏曲もいつか弾きたいので楽譜を狙っている。(ショスタコさんはまだ著作権が存続しているので無料ダウンロードはできない)

このピアノ曲は、ピアニストのアレクサンドル・メルニコフの演奏で聴く前にCDで聴いた。楽譜を買ったのはリサイタル後だったかな?その後、別の来日リサイタルでメルニコフさんに楽譜にサインしてもらった。だから、サイン付の楽譜で弾いている(自慢)。

ユダヤ音楽的(クレズマー音楽)な雰囲気が好き。

 

お待たせしました。クイズです。

??? ??? ??? ???


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数年前のことだが、ピアノ友達の誘いでピアノサークルに参加した。メンバーの皆さんはかなりハイレベルだった。そんなピアノマニアの皆さんの前で、あるときスズキはこの曲を演奏して「この曲を作曲したのは誰でしょう!?」とクイズをしたところ、誰も作曲家の名前を当てられなかったの!!!(←うれしい)

この動画だけ敢えてデジカメのデフォルトのファイル名のままにしておく。

作曲家の名前と作品名は動画の説明欄に書いてある。

クイズ:作曲家は誰でしょう!?

さあ、クラシック音楽知識に自信のあるアナタは謎解きをしてみるといい。あとで自分で正解を確認してみよう。

でも、知ってる人は知ってるのだろうね?!

もし、もともとこの曲を知らない人が、作曲家の名前を当てられたら、スズキはその人にコーヒーをご馳走したい!(安!)

 

その他、中途半端な演奏、珍しい曲、普通はピアノで弾かない曲、わざわざ録音するほどでもない演奏に関心がある人は、どうぞこっそりスズキYouTubeで過去動画をチェックしてみてください。ふふふ。

曲名のない演奏動画を気に入ってしまい、曲の詳細が知りたくて仕方ない好奇心旺盛なアナタは、遠慮なくスズキに質問してくださいね。

www.youtube.com

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