ベルギーのワロニー王立室内管弦楽団(音楽監督フランク・ブラレイ)60周年記念コンサート(2018年12月)のYouTube動画を鑑賞しよう!

そこのアナタ!

そう、ア・ナ・タのことですよ!

おいで、おいで!

さあ、飲み物でも用意してください。スズキと一緒に音楽鑑賞しましょうね。はい、ここに座ってください。今日のプログラムはこちらです。

ワロニー王立室内管弦楽団

60周年記念コンサート(2018年12月)

1. サン=サーンス作曲 : 「ノアの洪水」より前奏曲
 ジャン=ピエール・ヴァーレーズ(指揮)
 ジャン=フランソワ・シャンベルラン(ヴァイオリン)

2. ジャン=ポール・デシー作曲  Création – ピアノと弦楽器のための協奏曲
 フランク・ブラレイ(ピアノ)
 ジャン=ポール・デシー(指揮)

3. ギヨーム・ルクー作曲 アダージョ
 フランク・ブラレイ(指揮)

4. ストラヴィンスキー作曲 弦楽のための協奏曲 二調
 ジャン=ピエール・ヴァーレーズ(指揮・ヴァイオリン)

5. ラヴェル作曲 ツィガーヌ ヴァイオリン&オーケストラによる演奏会用狂詩曲 
 オーギュスタン・デュメイ(ヴァイオリン)

 

お時間ありますか?時間があるならすべて聴いてしまいましょう。もしお忙しいのでしたら、抜粋で聴きましょう。5をピックアップしましょう。なぜこの選曲か?ふふふ。知っているわよ。結局のところ、このページに辿り着いたのはブラレイさんのファンぐらいなのでしょうから・・・

(ブラレイさんはスズキが尊敬する憧れのピアニスト)

www.music-szk.com

 

では、だけスズキ的な解説をします。(でも他の曲もぜひ聴いてくださいね!)

2曲目はベルギー出身の作曲家による新作の世界初演(?)らしいです。ピアノソロはブラレイさんです。一通りこの記事を読んでから全画面設定で鑑賞しましょう。なぜなら、ブラレイさんの音の鳴らし方は参考にしたいので、よく観察するべきだと思うのです。特にピアノ弾きの皆さんはぜひスマホではなくパソコンの全画面で。スズキは決してうっとり見惚れているのでは・・・(言い切れない。。。)

演奏は10分20秒から始まります。

曲風は、うーん、なんというかクラシック音楽というより映画音楽のような雰囲気? フランスのモノクロ映画、セリフは少なく、映像で物語が展開していくところに、この音楽が挿入されると、合うだろうなぁと。そういう意味では、美しい曲です。。

シンプルな単旋律も多く出てくるので、ブラレイさんファンの立場でコメントするなら、彼の単音の美しさを堪能できる曲だと言えるでしょう。楽譜をよく分析した上で、一音一音、理想の音色を追求して、その結果として選んだ音であることが伝わるのです。そのセンスある音選びを、聴き手は楽しめます。

途中の激しい部分は、ほとんどヴィヴァルディの四季「冬」第1楽章、そのままですね。

必死に激しく弾くのがピアニストの見せ所だと思っている人も多いのだろうけど、ブラレイさんはそういうピアニストとは違うのです。まず、必要以上に動くことはありません。でも、動くべきところでは的確に動きます。指、いや、身体全体のどこに力を入れて、どこを緩めるべきか、その判断が、ブラレイさんはアスリート並に上手いと思うのです。

 

続く3曲目ではブラレイさんは指揮をしています。ベルギー出身の作曲家ルクーの作品です。ルクーという名前は聞いたことあります。たぶんどこかで室内楽を聴いたと思います(レヴァンフランセ?)。改めて調べてみると、信じ難い情報がありました。1894年に24歳で死去。早過ぎる。死因はチフス菌に汚染されたシャーベットを食べたことにより腸チフスを発症したため。え?!?!ナニそれ?!?コノヤロウ。シャーベットのやろう。誰だそんなシャーベットを作ったのは。コノヤロウ。

ものすごく情熱たっぷりロマンチックな曲です。信じ難い有り得ない死因による早世が悔やまれます。わたし、指揮のことはよく分かってないので、コメントできる立場にはないのだけど、この曲で、ブラレイさんはオケから良い音楽を引き出しているように思います。

「音楽監督」という立場の人間にどれぐらい選曲の裁量があるのかは知りませんが、おそらくそれなりに自由を与えられているのだと思っています。ワロニー王立室内管弦楽団のYouTubeチャンネルをすべて見ているわけではありませんが、モーツァルトやシューベルトなどの定番作曲家やクラシック音楽のジャンルを超えたコラボレーションの他に、こういう珍しい作曲家がよく取り上げられています。前にもブラレイさんが指揮する曲の作曲家について調べて「ほほー!」と思ったことがありましたから。

 

「ちょっと待って、2と3はともかく5も聴くの?」ですって?ええ、もちろんです。ブラレイさんファンは絶対に5も聴いてくださいね。なぜなら、ブラレイさんも演奏しているからです。

YouTubeでも上手にファンを魅了する一部のオーケストラと比べると、ワロニー王立室内管弦楽団のチャンネルは、まだあまり見せ方が上手くないのです。ちょっと見ただけでは内容が分かりにくい動画も多いです。同じサムネイルが続いたり、同じ演奏を別途またアップロードしていたり。

そして、情報がややテキトーだったりします。上記のプログラムは、YouTube動画の説明欄から抜き取って和訳したのですが、ご覧の通り最後の曲にブラレイさんの名前は入っていないですし、「ヴァイオリンとオーケストラ」の作品となっているので、ピアノが加わっていることに気づくのは、最後まで動画を観た人だけでしょう。ブラレイさんファンが見逃してしまう可能性も大きいということです。

 

このブログ記事に辿り着いたブラレイさんファンの皆さん

アナタはラッキーです!さあ!最後の曲、ラヴェルのツィガーヌも鑑賞しましょう。演奏は54分52秒からです。ここでもまたブラレイさんは涼しげに多様な音色を鳴らしています。ふふふ。ブラレイさんのラヴェルは最高にイイですね。

 

この曲は通常は「ヴァイオリンとピアノ」または「ヴァイオリンとオーケストラ」で演奏するので、「ヴァイオリンとオーケストラとピアノ」で演奏することはほとんど無いように思います。

ヴァイオリンを演奏するのは前音楽監督のデュメイさんです。高イスに座って演奏するスタイルもあまり見ませんし、柄メガネも端がピンクの詰襟服も印象的で、いろんな意味でインパクトありますね。叫んでますよね?

 

ブラレイさんもデュメイさんもヴァイオリンの曲も何も知らないのに、この記事に辿り着いてしまった皆さん

「ツィゴイネルワイゼン」(サラサーテ作曲)という曲を知ってますか? クラシックのヴァイオリンと言えば、この曲を思い浮かべる人もいるのでしょう。ただ、クラシック音楽を熱心に聴くようになると、実は「ツィゴイネルワイゼン」は本格的なクラシック音楽コンサートでは、ほとんど演奏されていないことに気付くのです。「ツィゴイネルワイゼン」に近い作品で頻繁に演奏されている作品として、このラヴェル作曲の「ツィガーヌ」があります。どちらも「ツィグ」という音で始まる曲名です。「ツィグ」はロマ音楽(ジプシー音楽)のことです。「ツィゴイネルワイゼン」が好きなら、「ツィガーヌ」も気に入っていただけると思います。聴いてみてください。期待していいのですよ。ふふふ。

 

コンサートの動画はこちらです。


ORCW - CONCERT D'ANNIVERSAIRE DES 60 ANS - BOZAR - 4k

 

今日、もう1本ピアノ関係の記事を書けるかな・・・? 来週にするか?

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