クラシック音楽界も環境宣言を!(つまり、紙チラシを削減しよう!)

ビジネス界では「環境宣言」が大人気。

そこらじゅうの企業が自分たちはエコフレンドリーな会社であるとアピールしている。持続可能な社会を目指し、環境に配慮して事業を展開しているということが企業価値になる。そういう時代だ。

だから、クラシック音楽界もそろそろ環境宣言をしてみたらどうだろう。

まずは、いつも気になっているアレをどうにかしてほしい。

アレって何?

これだよ・・・

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東京でクラシック音楽のコンサートに行ったことがある人なら誰でも知っているはず。ホール建物の前で透明ビニール袋に入ったチラシの束を持ってアナタのことを待っているスーツ姿のスタッフを。

 

薄手のビニール袋にはコンサートのチラシがたっぷり入っている。その数は定かではないが100枚近くあると思われる。うっかり受け取ってしまうと、行きたいコンサートを次々見つけてしまい、嬉しい半面、お財布の心配をすることになる。演奏前や休憩時間にチラシのチェックをするのが楽しみの1つという人もいるだろう。

最初はわたしも喜んでこのチラシ袋をもらっていた。

でも、ここ数年わたしはこのチラシ袋を受け取らないようにしている。何より、荷物が増えるのが面倒。都内各地での演奏予定はほとんどネットで確認済みなので、わざわざチラシを見る意味はほとんどない。

だが、そんなわたしも受け取り拒否しにくいチラシがある。入口でチケット確認の直後に受け取るプログラムと一緒に突き出されるチラシの束だ。こちらは5~6枚ぐらい。当然ネットでチェック済みなのでわざわざ紙で受け取る必要はない。ゴミ箱や「チラシ回収Box」があれば、速攻そこに入れる。わたしはプログラムだけが欲しい。

「チラシ回収Box」は、その名のとおり受け取ってしまったが自分にとって不要なチラシを回収する箱。客席やロビーでチラシをチェックする人は、興味あるチラシだけを選んでそれ以外は処分するからだ。持ち帰って処分するより、その場で処分できるほうがありがたい。我々クラオタはこだわりが強い。興味あるチラシはほんの数枚。ほかは全部ゴミ行き。チラシ回収Boxは便利だ。さすが自称「おもてなしが得意」なニッポン。

だけど、でも、そもそもこんなに大量のチラシを配る必要は本当にあるのだろうか。両面カラーで上質な紙に印刷されたチラシの束はどう考えても紙資源の無駄遣いだ。

わたしが知る限り、こうしてコンサートを聴きに来たお客さんに宣伝チラシを手渡そうとするのは日本独特の光景。ヨーロッパでは見たことがない。ヨーロッパではプログラムは有料の場合が多い。だから、入口でプログラムを受け取るときに、ついでに他の公演のチラシを何枚も押し付けられることはない。透明ビニール袋に入ったチラシの束など、ヨーロッパでは絶対にありえない。ドレスアップをしてその場の雰囲気を大事にするヨーロッパのコンサートで、紙チラシの束を手に持つのは不恰好だ。休憩時間に豪華な内装のホワイエの椅子で膝の上に大量のチラシ束を乗せてチラシを1枚ずつ吟味・・・なんて、日本だけで許される行為なのだ。

 

東京の1回のコンサートで配られるチラシの量を推定してみよう。

オーケストラのコンサートの場合、ホールの座席数は2000人強。座席数に対して9割の来場者で、5人に1人が透明ビニール袋に入ったチラシの束を受け取ると想定してみる。1袋あたり70枚のチラシが入っていると仮定した場合・・・

ホール座席 2,000人

来場者   1,800人

チラシ束を受け取る人 360人

チラシ束 1袋あたり 70枚

360 人 × 70 枚 = 25,200 枚

さらに、ビニール袋に入ったチラシ束ではなく、プログラムと一緒に渡されるチラシの数も入れてみよう。こちらは来場者のほとんどが受け取ると思われる。来場者数の9割が受け取ると想定してみる。チラシは5枚とする。

プログラムを受け取る人 1,620 人

同時に渡されるチラシ 5 枚

1,620 人 × 5 枚 = 8,100 枚

 

東京のオーケストラ公演で配布されるチラシの枚数(スズキによるテキトーな推定)

25,200 枚 + 8,100 枚

1公演あたり 33,300 枚

 

東京では毎晩複数のコンサートが開催されている。また、同様のチラシ袋やチラシ束はオーケストラ公演に限らず、小ホールでの公演でも配られる。1日あたりのチラシ枚数、1ヶ月あたりのチラシ枚数を計算すると・・・相当な数になる。

 

確かにチラシがきっかけで公演を知る人もいる。音楽好きの人間はチラシをわくわくしながら見る。役に立っている面もみとめよう。

それに、我々のようにインターネットで情報収集している人ばかりではない。紙情報が唯一の情報源という人も存在する。

でもね、この枚数が本当に必要なのだろうか。

イジワルなことを言えば、他に宣伝方法はいろいろあるはずなのに、チラシを作成して印刷することで「宣伝業務完了」と満足しているのでは? (あとはお客さんに突き出すだけ!?)

チラシはホール内の一角のラックに並べるだけで十分なのでは。

 

紙チラシを配布する代わりに、液晶パネルを壁や柱に貼り付けて映像で宣伝したらどうだろうか。駅でよく見かけるあのパネル(デジタルサイネージ)が良いだろう。

10秒毎に画面が切り替わるとか、どうだろう。

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え?そんなのコンサートホールに相応しくない?カッコ悪い?

うーん。では、紙チラシの束を持ってウロウロしたり、必死にチラシを選り分けている人はOKなのかい? 美しい風景には見えないのだが。

凝った映像を作る必要はない。チラシのように写真とテキストの組み合わせだけで良い。見ている人がメモれるぐらいスローな映像で良い。(でも、カッコいい映像を作ったら、それもそれで評判になるよね?! もちろんYouTubeやInstagramでも同じ映像を使って宣伝できる。)

ホールのホワイエで流す映像は音声無しが良いと思う。

スマホ・タブレットユーザーは映像をそのままスマホで撮影してメモ代わりにしたり、「このコンサート超オススメ!」とSNSで共有したり・・・

その他の人のために、本日の宣伝ラインアップをA4紙1枚にまとめて横に置いておく。欲しい人に自由に持ち帰ってもらう。これなら1人あたり紙1枚で済む。

 

豪華なチラシを作って大量に印刷する労力と費用と資源を別のことに使っていただきたい。音楽の魅力を伝える方法を研究しよう。わたしももっと良い方法を考えたい。

 

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素人のアイデアですが、おもしろいと思いませんか!?

そう思ったなら、どうぞご自由にこのアイデアについて上司・チームと話し合ってみてください。顧客に提案してみてください。そして、実現させてください。さあ頑張れ~!!

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