高崎芸術劇場 2019年10月30日 ファウスト(ヴァイオリン)& メルニコフ(ピアノ)鑑賞後メモ&日帰り旅メモ

こんにちは。

全国コンサートホール探訪記のコーナーです。(ん?そんなコーナーあったかしら?)今回スズキさんが音楽鑑賞を楽しんだのは、群馬県高崎市に誕生した新しいホールです。まずは基本情報をチェックしましょう。

 

高崎芸術劇場について

大劇場(2,027席)
音楽ホール(412席)他
開館:2019年9月!
アクセス:JR高崎駅 徒歩8分

オフィシャルサイト

駅から歩行者デッキを歩いていく。デッキの一番先に高崎芸術劇場がある。各フロア、駅側は全面ガラス張りでキラキラ輝いている。夜は特に目立つ。羨ましいぐらい新しく美しい施設だった!

今回の公演はもちろん、室内楽に最適な小ホール。個人的に400席という空間サイズはベストだと思う。壁も床も木材を使用しているので、奏でられる音を受け止めるのは木、木、木、木・・・ 

ステージの反響板も木だった。この反響板は天井ギリギリまで届く長い長い反響板。そして、小ホールを愛するスズキのポイントとしては、天井がとても高いこと。小さい空間でありながら、天井が高いというのが、スズキ好みの音響を生むのだ。

何より、わたしの11年におよぶコンサート鑑賞の中で、こんなにキラキラ真新しい小ホールは初めてだ!リニューアル工事後のホールには行ったことあるが、本物の新築ほやほやホールは、それより、はるかに輝いている!感動的な美しさ!!

 

訪問のきっかけ

王子ホール(東京)の同プログラムのチケット争奪戦に敗れたので。この演奏者2人の演奏はまたいつか聴くチャンスがあるだろうけど、このプログラム(曲目)をぜひ聴きたいと思ったから。

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イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
アレクサンドル・メルニコフ(ピアノ)

ドビュッシー
 ヴァイオリンソナタ ト短調

バルトーク
 ヴァイオリンソナタ 第1番 Sz. 75

(休憩)

ストラヴィンスキー
 協奏的二重奏曲

フランク
 ヴァイオリンソナタ イ長調 FWV 8

はっきり言って、サイコーに素晴らしかった!!(スズキ感涙) 

たかがコンサート1つのために、いつも以上の出費をしてしまったのだが、間違いなく、それだけの価値がある鑑賞体験だった。

この輝く木のホールは響き過ぎるのではないかと心配したのだが、そんなことはなかった。程よい響きだった。ホールの特性なのか、演奏者の巧みな調整の結果なのか、分からないけど。

ベートーヴェン、モーツァルト、シューマン、ショスタコーヴィチ、ラフマニノフなどをメルニコフのピアノ演奏で聴いている人はご存知ないかもしれないが、彼は実はすごくドビュッシーも上手いのだ。バルトークも凄く期待した。そして、期待以上の演奏を聴けた。難曲ばかりなのに。

細波のような伴奏に乗せた極弱の音の旋律がクッキリ聴こえる。あんなに弱いのに綺麗に響いている。メルニコフさん、ますます腕を上げたのでは?(前から凄かったのに、進化する余地なんてあったのかしら?)

ピアノ中心に聴いてしまうかと思いきや、そんなはずはない。何度も何度もヴァイオリンに聴き惚れて我を忘れてしまった。イザベル・ファウストが弾くドビュッシーやバルトークなんて、わたしにとってはまったく未知数だったけど、すごく良かった。こういう激しい曲を聴いて、最初から最後まで嫌な感じをまったく受けないのだから、わたしは彼女の演奏が凄く好きなんだと、改めて思った。

ああ、それにしても、バルトーク!間違いなく好きなヴァイオリンソナタの上位に入る。この曲を生演奏で、しかもこんな演奏で聴けるとは!凄い体験だ。はるばる来て良かった。こんな超絶難曲をこのレベルで・・・

バルトークの曲に出てくるピアノの複雑な和音もまた好きな部分。チャチャー チャチャ チャチャ♪ たまらないですね・・・ 自分でも弾いてみたかったけど、そんな時間なかった。短時間でさらっと弾けそうにもない。

実演で聴いて、「お」と思ったのは、1曲目ドビュッシーの曲の終わりの雰囲気と、2曲目バルトークの始まりの雰囲気が、よく似ているところ。意外だなぁ・・・ バルトークが、バルトークらしく響く前に、何だかフランス音楽のような洒脱な感じがするなんて。複雑な和音の響きにもフランスとの共通点があるような(ないような?)

そして、休憩後のストラヴィンスキーの終わりとフランクの始まりもまた似ていると思った。ストラヴィンスキーの作品は短い楽章5つから成るのだが、最後の曲は酒の神バッカスの祭典を描いているそうで・・・(前記事の歌劇プラテーの冒頭場面を思い出すね!)ふらふら酔っている感じがする。そして、フランクの曲も意外と出だしはフラフラっと始まっているような感じで。

どうだろう?そう感じたのはわたしだけかもしれないけど。

どちらの場合も、最初の曲が終わって、2人は一旦舞台裏に行ったけど、鳴り続く拍手で舞台に戻り、そのまますぐに次の曲を演奏していた。繋がりを意識していたのでは?

少々珍しい最初の3曲と比べると、フランク作曲のヴァイオリンソナタは定番の名曲なので、何でプログラムに入っているのだろうと思ったのだが、それも雰囲気的な繋がりかな? 定番の名曲だから、最初の3曲と比べると、わたしの注目度は低かったのだが、名曲はどうしてもやはり名曲だし、演奏者もどうしても超一流だから、やはり強く引き込まれてしまった。

アンコール1曲。イザベルさんが「ストラヴィンスキーのシャンソン・グース」と言ったように、わたしには聞こえたのだが、終演後の張り紙を見ると「ロシアの歌」となっている。しばらく考えてみて、ようやくわかった。「シャンソン・リュス」だったのね。ズン・チャ ズン・チャ とゆったりしたテンポで進む小粋な曲だった。

美しい笑顔でニッコリ微笑むイザベルさん(前回も思ったが、写真や動画より実物が1番ステキ!)、ムスっと口元を結んでいるが、たまに少し微笑むメルニコフさん、その対比もちょっとオモシロイ。

来て良かった。終演は21:10だった。そのまま駅に向かい、新幹線で東京に帰った。

 

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せっかく高崎まで行くのだから、旅にしてしまおう。温泉地など行きたかったが、終演時間は既に観光エリアへのバスの運行が終了している。たとえ旅館に辿りつけたとしても夕食には間に合わず、温泉に入って朝食だけ食べて出るのも虚しい。

駅周辺のビジネスホテルに泊まるぐらいなら、その日のうちに東京に戻った方が良いだろう。新幹線でたったの50分なのだから。

結局、わたしは日帰りで高崎を訪問することにした。

午前中に東京を出て、高崎駅から1時間半バスに乗って榛名湖(はるなこ)と榛名山(はるなさん)に行った。

でもね・・・ちょっと微妙でした。バス停からロープウェイまで30分ぐらい湖の辺を歩いた。自然の中で気分転換の散歩という感じではなかった。湖に沿って道路がある。生活道路なのだろう。地元や外部の車が頻繁に走る。バイクや大型バスも。騒音や排気ガスなどが邪魔してリフレッシュな感じは味わえなかった・・・

ランチを食べようと思って適当な店に入ったが、店員が出てこないので諦めて、さらに歩き続けて別の店に入った。おいしい「わかさぎ定食」を食べた。店員も感じ良い。でも、全席に灰皿があって、ギョっとしてしまった。観光客向けの飲食店が喫煙可なのかい・・・

ロープウェイから絶景を・・・と思ったら、何だ?あの四角いグリーンエリアは?もったいない。邪魔だ。

湖のアヒルさんボートも不要では?(あまり使われていないし)

思うのだが、日本では見渡す限り撮影スポットという場所に巡り合う可能性はほとんどないのだ。そんな風景に巡り合う可能性は日本などよりヨーロッパの方が100倍ぐらい高いだろう。日本では、素敵な写真を撮るために、余計なものが入り込まないように気をつけたり、余計な部分をカットしたり、手間がかかるのだ。とほほ。

運が悪かったのかもしれないが榛名エリアで利用した公衆トイレがいずれも和式で汚い上に臭う。管理されていないのだろうか・・・

榛名湖周辺の山々は個性的な形でおもしろい。ゆったり景色を楽しんでリフレッシュできるように整備が進められるといいのにと思った。余計なお世話かもしれないが。

 

榛名山と榛名湖

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榛名山

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下の写真は榛名山ロープウェーより撮影。あの中央のグリーンの四角を誰か切り取ってゴミに・・・ もったいない、惜しい景観だ。とほほ。

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主な出費

コンサートチケット8,300円

新幹線(東京⇔高崎)往復10,040円

バス(高崎⇔榛名湖)往復2,660円

榛名山ロープウェー 往復850円

ランチ わかさぎ定食 1,450円

ディナー ムール貝と群馬野菜のアヒージョ+グラスワイン白 1,170円

合計:24,470円

 

頻繁に行くのは無理だが、どうしても聴きたい演奏があるとき、年に1回ぐらいなら高崎まで行っても良いだろうというのが、わたしの結論。

ちなみに新幹線だと片道50分。

普通電車なら片道2時間で運賃は1,980円(往復3,960円)。公演終了後、21:30頃に普通電車に乗れば23:30頃に東京駅着。

さらに、JR普通電車乗り放題の青春18切符が使える時期なら日帰り往復2,400円となる。

そうそう、夜の公演の終演後に高崎駅に行っても、あの広いお土産売り場の営業は終了しているので注意。

www.music-szk.com

 

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