オランダ・バッハ協会管弦楽団&佐藤俊介(ヴァイオリン、音楽監督)

2019年9月30日
浜離宮朝日ホール

J. S. バッハ
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 BWV1052Rより 第1楽章

ビゼンデル
ダンスの性格の模倣

ヴィヴァルディ
協奏曲 ヘ長調 RV98「海の嵐」

J. S. バッハ
管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV1066

休憩

J. S. バッハ
ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲 ハ短調 BWV1060R

ザクセン=ヴァイマル公ヨハン・エルンスト
ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 Op. 1-4

J. S. バッハ
チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052より 第2楽章、第3楽章

 

  • 「予習」記事のとおり、1曲目はバッハのチェンバロ協奏曲の原曲を復元した作品から。
  • 中央にチェンバロ。まるでチェンバロが主役ソロのような位置なのに、お馴染みのチェンバロ協奏曲のソロ演奏がチェンバロからは聴こえてこないという、不思議な感覚(笑)
    チェンバロの代わりに、チェンバロの横にいるヴァイオリン奏者、佐藤さんがソロ演奏。すごく聴きたかった!東京ラッキー! 一瞬「これパガニーニの曲だっけ?」と思ってしまったぐらい、時代先取り感さえある勢い。原曲がバッハ作なのかどうか、謎のままらしいけど、やはりバッハだろうと、わたしは思った。
  • もっと前方に座りたかった。。。バロックの躍動感を味わうには、スズキの席は少々遠かった。小ホールだから、どこでもそれなりに迫力ある演奏を楽しめると思ったのだが、音自体は良いのだが、躍動感を味わうには遠いなぁと。
  • 復元されたヴァイオリン版の第1楽章だけを冒頭に演奏して、残りの第2楽章と第3楽章は、プログラム最後にチェンバロ版で演奏というユニークなアイデア。誰のアイデアだろう。ナイスなアイデアですね!
    お蔭様で、2度も「もっと聴きたい」という気分にさせられたではないか!もう!ヴァイオリン版第1楽章のときは、やっぱりそのまま続きを聴きたかった。一方、チェンバロ版で最後に第2楽章と第3楽章が演奏されたときは、最初から演奏して欲しいと思った。2度も「もっと!!」と思わせるとは。もどかしい。それが狙いか?違うか。。 
  • ビゼンデル、ヴィヴァルディなど、一部の激しい曲を聴いているとき、わたしのアタマにポカンと浮かんだのは、なぜかアルタセルセの音楽だった。激しさの種類が似ているから。いや、アルタセルセDVD観すぎの影響と思われる(笑)
  • 前半プロ最後、バッハ管弦楽組曲では、ファゴット1人&オーボエ2人の三重奏があった。3人がクネクネ、まるでアラブの笛吹きのように妖艶に演奏しているのを、演奏休憩中の弦楽器3人(ヴァイオリン2人&ヴィオラ1人)が嬉しそうに聴いていた。ちょうど左に弦3人、右に管3人というシンメトリーな配置。こんな感じ↓

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  • 上の図のとおり、休憩後に席に戻ってきたら、チェンバロの向きが変わっていた。横向きにすると、思ったより奥行きのあるチェンバロだった。
  • ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲も、チェンバロ協奏曲(2台)の原曲。
  • 素人から見ると弦楽器こそ自分にとっては最も難しい楽器のように思っていたが、ここのところ知った各種情報によると、むしろバロックの頃は管楽器のほうが扱いにくかったのでは?ものすごく神経を使いながら調子を整えて演奏するオーボエのソロ奏者と比べると、ヴァイオリンの方が自由自在な楽器のように思える・・・
  • みんな動きが激しい。それこそバロックらしさだと思うのだが、その中で動きが非常に控えめな演奏者が1人。それはもちろんチェンバロ奏者。チェンバロは、ピアノと違って、音の強弱を変えられないので、腕や身体の重みを楽器にかける必要がない。指は激しく動いているのかもしれないが、スズキの席からは見えない。たまたまチェンバロがそういう楽器だったというだけでなく、今回のチェンバロ奏者ディエゴ・アレスは非常に謙虚で繊細な印象だった。人の前を通らないようにいつも必ず一番後ろから遠回りして着席。
  • そんなチェンバロ奏者が主役である最後の曲。直前にスタッフが奇妙な板を持ってきた。もちろん知ってる。あれはチェンバロの蓋だ。蓋の内側は真っ赤だった。片側をビスか何かで固定して、棒を立てて蓋を立たせた。
    演奏後、チェンバロ奏者は、一呼吸、二呼吸、三呼吸ぐらいしてから立ち上がった。ブラヴォー! 
  • アンコール1曲目がバッハの管弦楽組曲第2番から「バディネリ」だったのは、フルート奏者が「オレにもソロやらせて」と希望したのでは?とスズキは勝手に思っている。木製フルートで聴くバディネリ、すごくいいねぇ。かなり超速だったけど(笑) フルート奏者はプログラム内では持ち替えでピッコロも吹いていた。あれ、ピッコロだよね?
  • アンコール2曲目はG線上のアリア。
  • プログラム冊子の、コントラバス奏者ヘン・ゴールドソーベルの経歴にどうしても反応してしまうスズキ。「ジャズ奏者としてスタートし、21歳でクラシック音楽へ転向」。おお!そうなのね!しかもクラシック音楽の中でもバロックとか古楽という特別な世界と出会ってしまったのですねぇぇぇぇ!!!! その出会いに乾杯!(と一人で勝手に盛り上がるスズキだった。) ものすごく幸せそうに演奏していた。大きな楽器を身体能力を駆使して演奏しているという感じ。楽しそう。なるほどなぁ。出会ってしまったのね。ふふふ。
  • オランダ・バッハ協会のYouTubeチャンネルは、わたしのお気に入りのチャンネル。動画で見覚えのある演奏者もちらほら。音楽監督の佐藤さんはもちろん。チェロの方も。チャンネル登録していない方は、ぜひご検討ください。

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余計なお世話かもしれないけど、チラシの束を受け取っている人が多かった。その費用とリソース(人、資源)を別のことに使えばいいのに・・・

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オランダ・バッハ協会の本拠地ナールデンではどうなのか知らないけど、オランダの首都アムステルダムではドリンク代がチケット代に含まれている。ホールスタッフも客もストレスフリーで良いと思う。

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