イーゴリ・モイセーエフ・バレエ団 ・・・ たぶん日本ではあまり知られていない、アクロバティックなバレエ団

バレエ団と言っても彼らが踊るのはチャイコフスキーやプロコフィエフではない。ストラヴィンスキーでもない。

イーゴリ・モイセーエフ・バレエ団のプログラムは、ロシアと世界各地の民族舞踊をベースにしたオリジナルのエンタメショーが中心となっている。

クラシック音楽とは少し違うけど、スズキブログを訪問する皆さんも興味を持つだろうと思うので、ここで紹介したい。(以前、ちょっとだけブログ内で触れたけど)

 

なぜならスズキの仕事は皆さんの興味を広げたり深めたりすることだから。ふふふ。


"Яблочко". Балет Игоря Моисеева.

こちらの動画はわたしのお気に入りの1つ。

Яблочко(ヤブラーシュカ) は、リンゴ Яблоко(ヤーブラカ)という言葉から来ている。「小さなリンゴちゃん」という感じだろうか? ロシア語超初心者だから分からないけど。ドイツ語でいう「~ヒェン」「~ライン」という感じ?

ごらんの通り、セーラー服を着た水兵さんたちのダンス。楽しいから観てみて!

それにしても似たような雰囲気で同じシルエットの皆さんが勢ぞろい。ロシアというと、日本からもバレエ留学する人が多いと聞くけど、このバレエ団はロシア出身者(+旧ソ連構成国?)ばかりなのだろうか。

 

 

イーゴリ・モイセーエフ氏はキエフに生まれた振付師。幼少期はパリにも住んでいた。モスクワのボリショイ劇場で学び、踊り、振り付けを手がけ、それから自身のバレエ団を立ち上げた。2007年に101歳(!)で亡くなるまで、激動のソ連・ロシアで精力的に活動した。

モイセーエフ・バレエ団はモイセーエフ氏のバレエ団。

 

この動画もわたしのお気に入り。見つけたとき、連続再生したぐらい(笑)


Калмыцкий танец. ГААНТ имени Игоря Моисеева.

普段クラシック音楽の動画ばかり見ているスズキにとって、モイセーエフ・バレエ団のサムネイルは新鮮に映る。クラシック音楽ではどうしてもこのような「動的」な「瞬間」を見せ付けることは難しい。

さて、こちらの不思議なダンスの動画も説明がロシア語のみです。とりあえず、動画タイトルの最初の単語だけでも調べましょう。(2番目の単語は「ダンス」という意味)

面倒とか言わないでよ。世界を広げましょうね。

Калмыцкий 「カルムイク人の」 

カルムイク人はモンゴル民族の一員と言われている。ロシア内の共和国の1つにカルムイク共和国がある。カスピ海の近く。ヨーロッパ圏内唯一の仏教国だそうだ。ほら、勉強になったわね!このダンスは、カルムイク人のダンスをモイセーエフ氏がバレエ団用にアレンジしたものということ。

 

 

YouTubeで公開されている動画は、ご覧いただいている本番でのパフォーマンスの他に、練習スタジオでのリハーサルもある。

 

 

このバレエ団、知っている人は知っているのかもしれないが、あまり日本で知られていないだろうとわたしが思う理由がいくつかある。

調べてみると1990年代までは来日しているが、近年は来日していない。

そして、つい最近までこのバレエ団のYouTube名がロシア語(つまり Балет Игоря Моисеева)のみとなっていたので、普通の日本人にはまったく読めない。

それが、つい最近、名前だけはローマ字表記(Igor Moiseyev Ballet)に変わっていた。

それでも相変わらずチャンネル概要はロシア語のみで、動画の説明は、たまに英語が入るけど、基本的にロシア語。

なかなか日本人のユーザの「おすすめ動画」には上がってこないのだろう。

 


Сюита греческих танцев "Сиртаки". Балет Игоря Моисеева.

調べる単語は Сиртаки にしましょう。Google検索すると一番上にウィキペディアが出てきます。そこを開いて、そのまま日本語に言語を変更する。そこには「シルタキ」と書かれている。なんだそれ??

読んでみると「ギリシャが起源の大衆舞踊」という。ゆっくりのステップと速いステップの組み合わせ。

 

 ロシアの踊り「夏」


Русский танец "Лето". Балет Игоря Моисеева.

Лето 夏はリェータと発音する(たぶん)。eにアクセントがあって、e の発音は「イエ」。o はアクセントがないので「オ」ではなく「弱い音」→「ア」に変化する。分かりましたか!?♪ え?興味ないって?

物語風にかわいらしく始まる。皆さんの足さばきが凄い。男性ダンサー、低姿勢でコサック風のダンスも披露。後半はみんなで大騒ぎ?

 

このバレエ団の公演は、本拠地モスクワでは大人気で、チケットは早いうちに売切れてしまうらしい。事前にチケットを手配せずに来た観光客には無理そうだ。ちなみに、バレエ団のサイトは英語ページにはチケット販売の案内がない。おそらくロシア語ページでのみ販売しているのだろう。そういう意味でもハードルが高い。

 

では、スズキは、どうやってこのバレエ団を知ったのか。

よく分からないのだが、それはわたしがブログ内でよく批判している「アルゴリズム」のお陰なのかもしれない。

つまり、わたしは去年ロシア語を勉強していたときにチェブラーシュカなどロシア語の動画をいくつか見ていたので、このユーザはロシア語が分かると「アルゴリズム」は勘違いした。それから、コーカサス地方の音楽や踊りに興味があって、YouTubeで調べていたので、このユーザはダンスに興味があると「アルゴリズム」は思ったのだろう。そして、オススメのところに「イーゴリ・モイセーエフ・バレエ団」が表示されて、うっかりわたしがクリックしてしまったというわけだ。


ГААНТ имени Игоря Моисеева. Адыгский танец "Тляпатет".

この動画はアディゲ人のダンスですね。一時期コーカサス地域について調べまくっていたときにアディゲという民族を知った。ジョージア(グルジア)より北、むかしオリンピックがあったソチの近くにアディゲ共和国がある。

このように、高下駄?で、並んで、静かにスススっと登場するのは、コーカサス地域周辺の動画で見たことがある。

モイセーエフ・バレエ団の動画は女性のみだけど、コーカサス地方現地の動画では、ここに男性が入る場合、男性たちは長ブーツを履き、袖の長い、コートのような上着を着て、腰に剣を刺し、胸にはズラリと銃弾?の飾り。物騒な姿だがカッコよかった・・・(↓参考動画)

www.youtube.com

 

 

いつかモスクワを旅することがあったら、ぜひともモイセーエフ・バレエ団の公演を楽しみたい。チケット入手は難しそうだけど。

では、バレエ団が来日したら行くか?

うーん、行かないかも・・・ 行くかもしれないけど。

現地で楽しみたいな。 

 

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