ドイツ語で情報収集|北ドイツ放送(NDR)クラシック音楽家インタビューより 1

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北ドイツ放送のラジオインタビュー番組については、これまでも何度かブログ記事で話題にした。先日、久し振りに番組のPodcastをダウンロードした。

インタビュー番組「クラシック・ア・ラ・カルト」は局内のもう1つの番組「ア・ラ・カルト」に集約(?)されたようだ。リストからクラシック音楽家の名前を探してみた。そのうち5人のインタビューを選んで聴いた。

オンラインでも聴けるので、ドイツ語を学習中のクラシック音楽ファンは下の番組ページから聴きたい放送を探してみよう。各回の個別ページには短いサマリーもあるので参考にしよう。

www.ndr.de

以下は気になった内容やドイツ語の個人的なメモである。

わたしは「知ってる単語がたくさん聴こえたわ!」というレベルから永遠に脱却できない。つまり、フレーズやセンテンスとしてドイツ語を捉える能力が低い。また、トークの論点は理解できていないのに、どうでもいいスモールトークだけ分かるということもある。

したがって、以下の内容は主要な内容をまとめたものではなく、自分が理解できた範囲で、自分が書き残したいと思ったことを書いたものである。重要な論点をごっそり省いている場合もある。間違った理解を書いている場合もある。

皆さんは、この記事の内容をあまり信用してはいけません。軽い参考程度に読んでいただければと思う。

自分用のメモなのだが、それぞれ人物もトーク内容も魅力的だからブログでもご紹介しておきたい。だからこの記事を書いた。

 

インタビューに出演した音楽家

なお、「パユさん」と「サラさん」だけ「さん付け」で呼んでいるのは、わたしが自分の中で親しみを込めて長年そう呼ばせていただいてきたので、そのほうが自分にとって自然だからである。他の皆さんを差別しているわけではない。 

エマニュエル・パユ(フルート)

放送日:2020年9月16日

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏が無人で再開したとき、デジタルコンサートホールのオープニングでパユさんが案内トークを担当していたのだが、立って喋っているだけで素敵なのだ。演奏前から引き込まれてしまった。そのときは英語だった。

北ドイツ放送のラジオインタビューはもちろんドイツ語。過去にどこかでパユさんのドイツ語を聴いたかもしれないが、わたし自身がドイツ語を学習し始めてから彼のドイツ語を聴くのはたぶん初めて。ドイツ語でもやはり喋っているだけで素敵なのだ!要するに言語を問わずトークが抜群に上手いのだろう。落ち着いて分かりやすく話す。濃い内容を提供できるほど濃い活動をしている。

トークの中心は最近リリースした映画音楽のCD「Airlines」について。映画音楽の作曲家アレクサンドル・デスペラの作品を収めたCD。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『グランド・ブダペスト・ホテル』『英国王のスピーチ』などの映画音楽で有名。各映画のタイトルは知ってるがわたしは未鑑賞である。

フランス人の作曲家デスペラの音楽作品にフルートの曲が多いのかどうかは、わたしには分からないが(フルートがHauptrolle、つまり中心的役割を与えられているという話は彼の作品全体のこと?CDの収録曲に限って?)、CDで取り上げられているのはもちろんフルートの曲。

CDから、デスペラ作曲の協奏交響曲「ペレアスとメリザンド」の第2楽章が番組で流れたが、フランス的というよりは非常に東洋的で、フルートは尺八のような奏法を多用している。(ちなみに、尺八風フルート演奏はパユさん大得意。)美しい。ドビュッシーにも近い感じ。Symphonie concertante (サンフォニー・コンセルタント)とフランス語のまま番組で発音されていた。日本語にすると「協奏交響曲」。

聴き取れてうれしかったのは、「作曲家自身もフルートを演奏する」というパユさんの発言。フルートのことをよく知っているからこそ、フルートの特徴を活かした曲を作曲できる。

この作品は映画音楽ではなく、映画音楽作曲家デスペラが自由に作曲できる映画音楽の枠を出て、クラシック音楽作品として作曲した曲らしい。それと、同じくCDに収録されているフルート独奏曲もパユさんのために作曲されたので映画音楽ではない。(ドビュッシーの「シランクス」を感じる。)

パユさんは一瞬「シェイクスピア」と言った。「ペレアスとメリザンド」は、フランス人(またはフランス語圏)にとっては永遠のテーマewiges Themaの物語であり、(イギリス人、英語圏、あるいは世界における)シェイクスピア作品のようなものという感じの発言だとわたしは理解した。

映画音楽にちなんで「映画は好きですか」という定番質問があり、パユさんは「もちろん好きです」と答えるとともに、どんなクラシック音楽にもヴィジュアル(絵、映像)や様々なキャラクターがいて、動いて、音を出して・・・などと音楽を映画に例えている。映画と音楽は切り離すことができない関係だと言っている。

 

ベルリンフィルのホールでは、客席2440席のうち600席のみ使用しているということについても触れている。人々はコンサートホールや映画館に行くことをまだ怖がっているということ。Konservativeという単語も聴こえる。保守的に、念のための措置として大幅に客席を減らしているということか?あるいはお客さんが保守的になっているということか?ベルリンフィルの最近の演奏映像をベルリンフィルのデジタルコンサートホールで観ると、お客さんは前後左右かなりスペースを空けて座っている。マスクは不要。

(ただし9月18日付のベルリンフィルのサイトで、客数を1000人に増やすことと、マスク着用についてのお知らせが出ている。)

 

Probezeit 試用期間

ベルリンフィル入団前の試用期間の話が出た。昔のベルリンフィルから新しい時代に変わろうとしていた頃で、毎年次々に多様な新団員が入ってきた頃。コンサートマスターだったコーリャ・ブラッハー(今はソロで活躍、私の好きなヴァイオリニストの1人である)やアルブレヒト・マイヤー(今も現役団員として活躍のオーボエ奏者)、ホルンのサラ・ウィリス(当記事にも登場!)など。(ベルリンフィルの団員は演奏者としてだけでなく有能な皆さんばかり。ビジネス界でも活躍できそうな運営・経営・宣伝広報のプロたちだ。いろんな意味で憧れる・・・)

 

Fußballmannschaft サッカーチーム

オーケストラや室内楽で芸術的個性の強い仲間たちと一緒に演奏するときに必要なことは何かという質問に対して、パユさんは演奏仲間をサッカーチームに例えている。演奏仲間たちは競争相手ではないとのこと。

 

マティアス・ゲルネ(バリトン歌手)

放送日:2020年7月20日

文化大臣へ手紙、お金、・・・という部分は聴きとれた。NDRサイトの短いまとめによると、マティアス・ゲルネは、さらなる芸術家支援を求める文化大臣宛の公開レターに取り組んだ人々の1人であるということだった。

mehr Unterstützung für freischaffende Künstlerinnen und Künstler

Unterstützung(支援)のような基礎的な単語がいつまでも覚えられない。下から支えるようなイメージか。

freischaffendeはフリーランス、フリーで活動する。

ニューヨークのメトロポリタン歌劇場は年内の上演は諦めたの?METのサイトをチェックしてみたが、2020-2021シーズン上演予定プログラムは確かに1月以降のみとなっていた。

追記2020年9月24日
METは2020-2021シーズンの上演予定を全てキャンセル。劇場再開は2021-2022シーズンが始まる2021年9月となる。このインタビューでも、ゲルネも案内役も「閉鎖はもっと伸びるかも」と言っていた。「まさかね」とわたしは思ってスルーしたのだが・・・

 

トークの中心は今年が記念イヤーであるベートーヴェンの歌曲について。ベートーヴェンの歌曲はピアノと歌のバランスが良いと言っていたように思う。それは、わたしもベートーヴェンのヴァイオリン曲に対して思う。(そもそもタイトルはヴァイオリンソナタではなく、ヴァイオリンとピアノのためのソナタだし。)

CDで協演するピアニストの名に少し驚いた。ヤン・リシエツキはカナダ生まれの若手ピアニスト(1995年生)で、ご両親はポーランド出身。演奏はよく知らないのだが、ソロピアニストとして活躍しているので名前をよく見る。歌曲CDは初なのでは? 番組内で流れたベートーヴェン歌曲で、上品で洗練されたピアノの音色を確認した。

ベルクの「ヴォツェック」について、何か興味深いことを(哲学がどうとか)言っているのだが、わたしは話についていけない・・・

 

(Rollen)debüt 役デビュー(ある役を初めて演じる、歌う)

マティアス・ゲルネはベルリンの歌劇場(ウンターデンリンデン)で初めて「オランダ人」を歌うことになっていたのだが、新型コロナの影響でキャンセルabgesagtとなってしまった。

番組内で「さまよえるオランダ人」のオランダ人のモノローグ(独唱)を流してくれた。歌いっぷりに痺れた。一緒に熱唱してしまったではないか!わたしはゼンタのバラードよりオランダ人のモノローグを練習するべきなのかもしれない。

なぜキャンセルになったオペラの役の音源があるのか?それは、ゲルネはヴァーグナーの名曲を既に数年前にCD用に録音済みだからだ。

 

ラルス・フォークト(ピアノ)

放送日:2020年7月15日

ラルス・フォークトは指揮者でもある。今年、新たにパリの室内管弦楽団の指揮者にも就任したそうだ。また、様々なプロジェクトの企画者でもある。とりわけ「ラプソディー・イン・スクール」というプロジェクトは有名で、ドイツあたりのクラシック音楽家はよくプロフィールに自分もこの活動に参加しているということを含めている。小学校などで演奏するプロジェクトだ。

フォークトがテツラフ兄妹(ヴァイオリン&チェロ)と始めた夏の室内楽音楽祭SpannungenもCDなどを通して日本でもよく知られている。ずっと前にオーストリアのシューベルティアーデでお話ししたおばさまも、オススメの音楽祭として挙げていた。いつか行ってみたいなぁ。今年は音楽祭の代わりとして、ベルリンでお客さん無しの「ゴースト」演奏会をやって配信した?なるほど、SpannungenのHPにもそんな情報が出ている。

番組で流れたのはガーシュインのプレリュードをサックスとピアノ用に編曲した演奏。2017年の音楽祭Spannungenで。フォークトが(というかドイツのピアニストが)ガーシュインを弾くのは珍しいのでは?洒落た最高にイイ感じの演奏だ。ピアノもサックスも。一瞬「ラプソディー・イン・ブルー」の冒頭のクラリネットみたいな音を出したわね、サックス!

サックスを吹く女性、Asya Fateyevaも北ドイツ放送のインタビューで知った演奏家。

話はブラームスの2つのピアノ協奏曲に移る。難曲として有名。1番はルバートがたくさんで、2番の方がより古典的klassiker?アメリカのピアニスト、エマニュエル・アックスとフォークトがロサンゼルスで話したときに、この曲(どっち?たぶん1番?両方?)についてアックスは"Ridiculous difficulties"と言ったらしい。フォークトはその曲を練習中だった?アックスについてはよく知らないが、確か超絶技巧をバリバリ弾けるピアニストのはず。番組内で流れたのはフォークトが演奏する2番の第2楽章。

フォークトは、20歳でリーズのピアノコンクールに出場したときにサイモン・ラトル指揮のオーケストラと協演したのだが、そのときに指揮という仕事に魅了されたという。もっとも、その後自分も指揮をするとは、当時は思っていなかったようだけど。

 

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ドイツ生まれドイツ育ちのマティアス・ゲルネやラルス・フォークトのドイツ語は、わたしにとっては難しい。スピードが速いというだけでなく、単語、フレーズ、センテンスの弱い部分が弱過ぎて聴き取れないし、単語の選択や話の内容もドイツ語文化圏同士のコミュニケーションという前提のトークなので、ただの「ヨーロッパかぶれ」のわたしが話を追っていくのは困難である。

スイス人とフランス人の両親のもとにスイスで生まれ、イタリアで育ち、パリの音楽院で学び、ドイツのオーケストラに所属してきたパユさんのドイツ語は、ネイティブにかなり近いドイツ語だと思った。それにも関わらず、ゲルネやフォークトより「わかりやすい」と感じた理由は、パユさんはまるでプロ司会者のように落ち着いた話しぶりで、発音も丁寧であるから。言葉の選び方も国際的に通用する単語を自然に選んでいるように思う。また、わたし自身が(詳しいわけではないが)ある程度パユさんの活動を把握しているから、 何を話しているのか想像しやすかったのだろう。

これまでに聴いた北ドイツ放送のインタビューでは、出身地や居住地を問わず、様々なクラシック音楽家がゲストとして登場した。みんな流暢なドイツ語で作曲家や作品、自身の活動について語っていた。唯一の例外は英語とドイツ語の両方を使ってトークを展開した指揮者アラン・ギルバートの回。それでも彼だってけっこうドイツ語を喋っていた。

何となく自分で感じるのだけど、わたしは非ネイティブのインタビューが好きだ。純粋に、自分もドイツ語の勉強をがんばろうと思うキッカケになる。それに、学習者として参考にしたいと思うほど皆さん流暢にドイツ語を話している。それから、ネイティブ話者と違って、非ネイティブ話者は、単語を丁寧に発音したりユニバーサルに通用する単語を選択することが多いので、学習者としては理解しやすい。

次にご紹介するのはアメリカ生まれのイギリス人ホルン奏者とメキシコ生まれのオペラ歌手だ。もちろんインタビューはドイツ語で行われた。

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サラ・ウィリス(ホルン)

放送日:2020年7月6日

日本国内で誰かに「前向きになろう」「明るくなろう」と言われても、頑固なわたしは少しも心が動かないのだけど、このサラさんや次のヴィラゾンの思いっ切り明るいラテンなノリのインタビューを聴くと、実はけっこう「そうだな、元気に行こう。人生楽しもう」ぐらいの気分に(少しは)なるのだ。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のホルン奏者でイギリス人のサラさんが、ラテンなノリで登場した理由は、彼女の新作CD「Mozart y Mambo」がトークの最初の話題だから。(もちろん、そうでなくても基本的に彼女は明るい。)サラさんがキューバの音楽家たちと録音したCDである。

下に素敵な関連動画を貼ったので再生してみてね。バハナの雰囲気が旅人スズキの心を刺激する。ああ旅に出たい。日本から逃げたい。

サラさんは最初にキューバを訪れた時にマスタークラスの講師役をしたそうだ。サラさんはスペイン語はわからないし、生徒は英語がわからないけど、唇や舌の位置を指導したり歌って曲の理解を促したり?ホルンはオーボエとともに「最も難しい楽器」としてギネスブックにも認定されているのだが、そんなホルンに取り組む老若男女がキューバにもいる。高品質のホルンの値段は12,000ユーロぐらい(約150万円)とサラさんは言う。もちろんそこまで高い楽器が必要ということではない。CDの目的の1つは、資金を集めてキューバの優秀な音楽家たちがより良い楽器を持てるように・・・というようなことも言っていたと思う。

トークでも触れていたCDのジャケット↓がカッコイイ!

画像クリック → Amazon
 

 

サラさんの師でもあるベルリンフィルの大御所ホルン奏者ファーガス・マクウィリアムの著書 "Blow Your Own Horn" の話になった。ドイツ語のタイトル "Wie DU ins Horn bläst" は直訳ではない。英語のblow your own hornは「自分がやっていることを称えよ(自信を持って宣伝しろ、自慢しよう)」という意味があるが、この表現はときにネガティブな意味も含む・・・などとサラさんが説明している。直訳のドイツ語だとそのような英語のイディオム的なニュアンスは無いらしい。なので、ドイツ語では少し違うタイトルになったのだろう。

ベルリンフィルの前にサラさんはシュターツカペレ・ベルリンで演奏していたのね。若い演奏家にオペラでの演奏を良い経験としてすすめている。(スズキもオススメする!)その後、サラさんはベルリンフィル史上初の(って言ったよね?)女性ホルン奏者に。

Horn-Aria mit Gesang

ベートーヴェンの唯一のオペラ「フィデリオ」でフィデリオ(レオノーレ)が歌う名アリアなのだが、サラさんが言うには「ホルン奏者たちはあれを "歌付きのホルンアリア" と呼んでいる」とのこと。誇らしげにそう言った。そうか、歌うレオノーレの伴奏をしているのはホルンだったのか。言われるまで気付かなかった。そんなわけで、ヴァルトラウト・マイヤーが歌うアリアが番組で流れた。せっかくだからホルンに注目しようと思ったのだけど、気が付くとやはり歌を聴いてしまうスズキだった。ごめん、サラさん。でも、良い情報を知った。今度「フィデリオ」を鑑賞する機会があったら、ホルンの音色を意識したい。

 

ロランド・ヴィラゾン(テノール歌手)

放送日:2020年6月22日

「有名なオペラ歌手、オペラ演出家、作家、音楽祭監督、司会者、イラストレーター、そしてクラウン(道化師)!」と彼は冒頭で紹介された。これだけ偉大な人物でありながら「クラウン」と呼んでも差し支えない人物は彼だけかもしれない。 

メキシコ出身だがドイツ語で教育を受けたのでヴィラゾンは普通にドイツ語を喋る。(面白くするため巻き舌など独特の発音をわざとしているような気がする。)それに、パリ在住だが、活動や人気はドイツ語圏が中心のような気がする。ヴィラゾンのオペラ演出経験もわたしが知る限りドイツの歌劇場での制作だし、彼が手掛けるザルツブルクの音楽祭「モーツァルト・ウィーク」もドイツ語圏。北ドイツ放送NDRの番組で彼のインタビューを聴くのは2回目。 

Amadeus auf dem Fahrrad

ロランド・ヴィラゾンの3作目の小説『自転車に乗るアマデウス』がメインの話題。ヴィラゾンらしい、インパクトあるコミカルなタイトルだ。モーツァルトさんがケラケラ笑いながら自転車をこいでいる絵が思い浮かぶ。小説のドイツ語版は既にアマゾンで販売されている。英語版はなさそうだ。ドイツ語版に「翻訳者」の名前が出ているので、ヴィラゾンはスペイン語で執筆したのだろう。(←やはりそうだった。番組最後のところで、ドイツ語の簡単な単語を度忘れしてしまったヴィラゾンは「でも本はスペイン語で書いて翻訳してもらったから心配しないでね!」とユーモアを込めて言ってた。)移動時間などを使って、中断を挟みながら3年かけて書き上げたという。

若いメキシコ人ヴィアンがオペラ歌手を目指してザルツブルクに移住するという物語。フィクションなのだが、チェチーリア・バルトリやダニエル・バレンボイムなど実在の人物も出てくるらしい。読んでみたいなぁ。主人公ヴィアンと父親の関係、モーツァルトとレオポルト・モーツァルト(父)との関係などに話が及ぶ。ちなみに、作者ヴィラゾン自身は歌手を目指すことに対して父親からは何ら反対などは無かったそうだ。自由過ぎるぐらい自由にさせてもらったと。

モーツァルトは自由だった。反対されても結婚したい人と結婚した。自分の人生を生きるということを主人公ヴィアンは学んでいく・・・みたいな物語なのかな。聴きとれた内容を簡単に言うと。

ヴィラゾンはモーツァルトが好き(ベストフレンド)という。モーツァルトとヴィラゾンは似ているような気がする。人の前では大はしゃぎで面白いことして、1人でいるときはひっそり。暗い顔さえするような気がする。それがわたしのモーツァルトのイメージであり、ヴィラゾンのイメージとも近い。

ヴィラゾンのリクエスト曲はFalcoの「ロック・ミー・アマデウス」という曲だった。自身の子供たちに「モーツァルト知ってる?」と聞いたら、「何それ?」と言うから、「これを聴け!」と言って聴かせたとか?(ヴィラゾンの話はどこまで本当なのか冗談なのか分からない 笑)

ひょっとしたら一般的によく知られている曲なのかもしれない。わたしは知らなかった。我らがヒーロー、モーツァルトさんのファーストネーム「アマデウス」を連呼するロック曲だ。一番下に「ロック・ミー・アマデウス」の動画を貼っておくので、よかったら聴いてみてね。

(あれれ?ちょっと!マイクオンですよ!ヴィラゾンと案内役のヴェスターハウスさんの歌声(掛け声)が番組で流れた曲に入ってますよ! アマデウス!♪アマデウス!♪)

いつかわたしもこの番組のゲストになりたい。フリデリッケ・ヴェスターハウスさんのようなクラシック音楽に情熱のあるインタビュアーにインタビューされたい。そのためにはドイツ語の会話力を100倍アップしなければ。がんばれワタシ。

(でも、スズキさん、あのう、言いにくいのだけど、この番組は文化人にインタビューする番組だから、一般人のスズキさんはインタビューの対象外ですよ。)

ヴィラゾンの次のリクエスト曲はモーツァルトのピアノ協奏曲第2番K.39だった。意外な選曲で驚いた。わたしはこの曲を知らない。よく演奏される曲ではないはず。ヴィラゾンは、バレンボイムがイギリス室内管弦楽団と演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲を全部聴いたという。そして、この第2番の第2楽章に感動して涙を流したそうだ。モーツァルトの極めて若いとき(ヴィラゾンは番組でモーツァルトは14歳だったと言っていたが、ウィキペディアでは11歳となっている)の作品で、ウィキペディアによるとモーツァルトのオリジナル曲ではなく、他人の作品の編曲だそうだ。

ピアノの音色が繊細に美しく響いていた。

番組終盤、ますます熱く人生、精神、生き方などについて語るヴィラゾンだった。 可能な限り最大限ハッピーでいられるようにするとか、過去のことより未来を、明日を、とか。

ヴィラゾンの口から咄嗟に出たégalitéはフランス語ね。すぐに案内役フリデリッケさんがGleichheitと言い直す。英語ならequalityだ。Gleichheit zu findenの前が聴き取れないので、イマイチ全体が分からないが、格差のない平等を実現できるように努力する(探し求める)みたいな感じのことを言ったのかな。 

最後にハープ奏者グザヴィエ・ドゥ・メストレとのCD(英アマゾンを調べてみると10月発売)のラテン音楽が流れた。トークをよく聴いてなかったわたしは最初、完全にギターだと思っていたのだが、ハープの音色だったとは!

 

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以上で今回は終わり。

スズキブログのこのコーナーが今後も続くかどうかは分からない。もし続けるなら、ドイツ語リスニング力を向上させて少しずつ記事の内容の精度を上げていきたい。

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♪ 関連動画 ♪


Emmanuel Pahud – Alexandre Desplat: The Shape Of Water (for flute and orchestra)


Emmanuel Pahud records Mozart: Andante in C Major, K315 (with Münchner Rundfunkorchester)


Matthias Goerne & Jan Lisiecki – Beethoven: Der Liebende, WoO 139

ラルス・フォークト、クリスチャン・テツラフ、他の皆さんの気楽な雰囲気がステキな音楽祭映像↓


Brahms: Klavierquartett Op. 25 - 4. Rondo alla zingarese: Presto


Mozart y Mambo - Rondo alla Mambo!


Rolando Villazón & Xavier de Maistre – Guastavino: Se equicovó la Paloma

番組で流れたロランド・ヴィラゾンのリクエスト曲


Falco - Rock Me Amadeus (Official Video)

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