鑑賞メモ2020年|無観客の75周年コンサート NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

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ドイツ語の勉強と音楽情報の収集のために利用している北ドイツ放送(NDR)のラジオインタビュー番組に、日本でも人気の2名が登場。

ヴァイオリン奏者のユリア・フィッシャーとチェロ奏者のダニエル・ミュラー=ショットである。さっそくダウンロードして聴いた。

インタビュー収録日の夜、2人はハンブルクのオーケストラ、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団(旧:北ドイツ放送交響楽団)の75周年記念コンサートで演奏するという。無観客で。

では、インタビューの内容は後日聴き直してもう少し理解できてから書くことにして、まずはその無観客コンサートをオンラインで視聴しよう。

www.ndr.de

2020年10月31日

NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
指揮:アラン・ギルバート
ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー
チェロ:ダニエル・ミュラー=ショット

ブラームス
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調

チャイコフスキー
交響曲第5番 ホ短調

 

スズキの目は誤魔化せないぞ。

無観客のはずなのに、客席に人影があるではないか!? 特別に入場できた人々がいるらしい。ズルイではないか。

 

え?!

ブラームスさん・・・? 

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客席の「人影」は作曲家や伝説の指揮者などだった。みんな75周年コンサートが気になって来てしまったらしい。入場出来て良かったね。

咄嗟にスタッフたちがこのようなボードを作ったのだろうか?

いや、少なめの観客を入れて演奏する予定だったはずだから、観客がいない席に「座って」もらうために、あらかじめ作っておいたのだろう。予定外に無観客となってしまったので、作曲家や指揮者たちが唯一の観客となってしまった。

 

その後、2人目と3人目のブラームスさんも発見。下は演奏に聴き入る2人目のブラームスさん。隣はヨアヒムではないようだ。誰だろう?リヒャルト・シュトラウス?

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2曲目の前には座席で演奏を心待ちにしているチャイコフスキーさんも映った。

チャイコフスキーでは、舞台上に乗せられなかった金管楽器は舞台後方の座席で演奏。

ブラームスもチャイコフスキーも熱い演奏だった。無観客であることを忘れてしまうぐらい。ソリスト2人はもちろん。指揮者とオーケストラも。

それもそのはず。映像内のトークでも、ラジオインタビューでも触れていたが、どうも関係者の中で陽性者が出てしまったらしい。当日の朝に発覚。ロックダウンの直前だが、ギリギリで観客ありのコンサートができるはずだった。そのつもりで演奏者たちは準備してきたので気合いも入っていた。

急遽、無観客での演奏に変更となったが、それまでの勢いのまま舞台に上がったのだろう。落ち込むなら翌日以降で十分。

 

映像冒頭のリモートでのお祝いメッセージはスキップしても良いが、チャイコフスキーの前に挿入された75周年記念映像は興味深いので見ておこう。75年ということは、つまり終戦直後。空爆被害が大きかった瓦礫だらけのハンブルクでオーケストラが誕生した。

今回の曲は、どちらも75年前に演奏されたプログラムの曲である。

 

どうもありがとう。少しだけ元気になった。

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