鑑賞メモ2020年|カナダのシェイクスピア劇を観たら主役があの懐かしい映画俳優だった

「テンペスト」を観るのは2回目。いずれもカナダのストラットフォード・フェスティバルの期間限定の公開映像だ。

前回は主役プロスペローを演じたのは女優だった。「マスター」という部分は「ミストレス」に、娘からの呼びかけは「お父さん」ではなく「お母さん」に変更された以外はシェイクスピアのテキストの通りの上演。

今回は本来の役通り、プロスペローを演じたのは年配の男性役者だった。

プロスペローは弟に謀られて幼い娘と共に島流しに遭い、孤島で12年も娘と暮らしてきた。物語の詳細は省くが、彼は魔術を研究してそれを活用している。妖精や怪物を手懐けている。

最終的にプロスペローは弟を許し、ナポリ王の息子と恋に落ちた娘の結婚を許し、自由を求める妖精に自由を許し、魔術も手放した。そして、プロスペローは1人でお客さんに語りかけて舞台を去る。

とある「事情」で道化が4本足の化け物になったり、笑える場面もあるのだが、まるで主人公が人生の表舞台から引退するような締め括りに何とも言えない気分になる。

シェイクスピアのソロ作品としては最後の作品と言われており、シェイクスピア自身が「さようなら」を言っているような気さえする。

この作品の執筆時、既にロンドンを離れてストラットフォード・アポン・エイヴォンに戻っていたので、シェイクスピア作品にしては「ト書き」が多いという話も聞いたことがある。

 

いつものように、本編を観終わってから「プレショー」を観た。(順番が逆なのだが、個人的には中身を知ってからのほうが「プレショー」を楽しめる。)
インタビューに応じていたプロスペロー役の役者はかなり高齢に見えた。気になって役者の名前を検索してみた。現在の年齢はなんと90歳!2010年の上演だから80歳のときの舞台だったということだ。

さらにウィキペディアを読み進めてみると・・・

ん?

んんん?

ええええ!!

むかし何度も何度も観た映画に出ていた俳優ではないか!!

さあ、皆さんはお分かりだろうか?!

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名前を出せばピンとくるだろうか?

ちなみにわたしは名前を見ても全然わからなかった。

 

 

 

 

 

彼の名前は クリストファー・プラマー Christopher Plummer という。カナダ出身の俳優だ。

わたしが鑑賞した「テンペスト」はあと数時間で公開が終わってしまうので、代わりにそのトレイラーを掲載する。


The Tempest movie trailer

ストラットフォード・フェスティバルのYouTubeチャンネルでは登録者4万人を目指して期間限定の作品公開を再開している。登録者を増やせばYouTube上で募金活動ができるらしい。(調べてみたところ登録者1万人でOKみたいなのだが・・・?)

4月から夏に展開された作品公開も含め、わたしは大変お世話になっている。鑑賞した作品は「リア王」「マクベス」「テンペスト(2回)」「ハムレット」「ジョン王」「アントニーとクレオパトラ」「ロミオとジュリエット(2回)」「じゃじゃ馬ならし」「十二夜」。はい、募金しなければいけないのはワタシです。

いつか現地で鑑賞したい。

それでは、また!

 

おっと忘れてた。

クリストファー・プラマーは「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップ大佐を演じた俳優。ゲオルク・フォン・トラップ役。

マリアを演じたジュリー・アンドリュースの名前は知っているのに、なぜか相手役の役者の名前を全然知らなかった。

小学生の頃にTV放映されたものを録画して何度も何度も観た。大人になってからDVDでも何度も観た。懐かしい作品だ。

クリストファー・プラマーの経歴を調べると、「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)より前にストラットフォード・フェスティバルで舞台役者デビューしている。1956年に「ヘンリー5世」の主役、その後に「ハムレット」でも主役、「ジョン王」のバスタード、「ロミオとジュリエット」のマキューシオ、「アントニーとクレオパトラ」のアントニー・・・それが1950年代~60年代。2002年には「リア王」で主役。なんと、かなりシェイクスピア役者ではないか!

シェイクスピアのような初期近代英語の古典演劇がキャリアの一部に含まれているというだけで、英語圏の役者たちが輝いてみえる。

シェイクスピアはオペラとも時代劇とも違う独特のジャンルである。

引き続き研究していこう。音楽とはあまり関係ないが気にするな。

こうしてますます誰とも話が合わなくなる。

プロスペローではないが、わたしもそろそろ人生から引退しようか。相変わらずアクセス数一桁台の日が多いこんなブログなど捨てて。この世のどこにもアウトプットする場所がない。つまらん人生。

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