フランスのTV局ARTEの小澤征爾ドキュメンタリー番組(2017年)YouTubeで公開中


Seiji Ozawa, le meilleur Maestro ! | Seiji Ozawa, Retour au Japon | ARTE

面白かった。赤いジャケット着て赤いスニーカーで自転車に乗る小澤征爾さん。もう観ましたか?

健康面の事情で海外に出向いて大舞台で指揮をすることはできなくなったけど、日本で水戸室内管弦楽団の演奏や若手向けのアカデミーでの指導を楽しんでいて、幸せだと言っている。

字幕は自動で音声を拾ってテキスト化するものらしい。どれぐらいの精度なのか分からないが、字幕なしでフランス語のまま視聴することにした。内容のほとんどは分からない。英語でインタビューに応じる関係者も多かったのだが、それぞれ吹き替えされていて、部分的にしか分からない。

でも、小澤征爾さんの言葉だけは彼が話す英語の音声がそのまま残されているので、そこだけはよく分かる(字幕でフランス語訳が付けられている)。

なぜメトロポリタン歌劇場の総支配人ピーター・ゲルブが出ているのかと思ったら、彼は以前ボストン交響楽団のマネジャーだったこともあり、その他でも小澤征爾と関係が深い人物ということを知った。

小澤さんの話の大部分は動画で楽しんでいただくことにして、一部抜粋で少しだけここに書く。

カラヤンもバーンスタインも、自分で演奏するばかりでなく、とにかく指導・教育を行うことを強く小澤さんにすすめてきたのだが、小澤さんは教えることには全然興味がなかった。でも、今こうして若手に教える機会を持って、教えることの喜びを知ったと言う。

あと、日本はオペラがあまり上演されないことを嘆いている。オーケストラの人々はオペラをあまり知らない、経験していないと言う。それから、日本は早くにクラシック音楽を取り入れたけど、今では中国、韓国、台湾などの方がクラシック音楽の発展において勢いを増していると。

それはわたしも思う。わたしが頻繁にヨーロッパに行きたいと思う理由や日本に閉じ込められて憂鬱になる理由は山ほどあるのだが、その1つは、日本はクラシック音楽ファン人口やオーケストラの数は多いのに、それと比べるとあまりオペラが上演されていないということなのだろう。まあ、オペラ上演に関しては、日本に限らずアジアどこでもあまり多くはないと思うが、ヨーロッパで活躍するオペラ歌手の中に韓国人が多いことを、わたしは以前から知っている。

小澤さんは日本で齋藤秀雄先生のところで勉強していたときはオペラなんて全く触れたことが無かったという。オペラを知ってからはオペラに大興奮して他の指揮者たちに追いつくために勉強しまくったそうだ。うん、うん、そうだろうね。そうだろうね・・・!

動画がいつまで公開されているのか、ずっと公開されているのか、わたしは知らないのだが、よろしければご覧ください。動画は約50分。フランス語が分からなくても十分楽しめると思う。

(日本の景色に合わせてわざとらしく日本の伝統的な音楽を流すのは、なんだか違和感あるのだが・・・それがフランスの人々がイメージする日本なのだろう。)

(2017年制作の番組なのだが、ホールの客席にマスクをしている人がけっこういるので、これを観た世界のYouTube視聴者たちは最近のコロナ禍の映像だと思っただろう。)

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