わたしはクラシック音楽の鑑賞を始めたばかりの頃、2~3年ぐらい定期会員として東京都交響楽団(都響)の演奏を聴いていた。
そのときの指揮者たちの中でも印象に残っているのは、2018年まで首席指揮者だったチェコ出身のヤクブ・フルシャさんだ。オーケストラ団員たちとの相思相愛ぶりが羨ましかった・・・
当時何も知らなかったわたしはヤナーチェクの「グラゴルミサ」をフルシャさんの指揮で聴いた。何も分からないくせに、何だか凄いものを聴いてしまったと感じたのを覚えている。
いま彼はドイツのバンベルク交響楽団で活躍している。
そのバンベルク交響楽団のInstagramでは、他のヨーロッパの各団体のように「アドヴェントカレンダー」(クリスマスまで1枚ずつめくるカレンダー)の企画を展開しているのだが、12月23日のカレンダーはフルシャさんが紹介するチェコの伝統的なクリスマスの歌の動画だった。
「長いこと歌を歌っていない・・・」と言いながら、子供時代のお気に入りやお子さんのお気に入りの歌を紹介するフルシャさん。
この動画は以下の3つの意味で非常に貴重である。
・フルシャさんがドイツ語で喋ってる!
・フルシャさんがピアノを弾いている!
・フルシャさんが歌ってる!
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フルシャさんが最後に「チェコのキャロルの中でも特別な歌は・・・」と紹介しているのはチェコの伝統的なクリスマスキャロル Narodil se Kristus Pán(主キリストがお生まれになった)である。
おお!これは!知ってるぞ!
「グラゴルミサ」の数年後、ヤナーチェクはわたしの好きな作曲家の1人になったのだが、そのヤナーチェクもこの伝統的なキャロルをピアノ用にアレンジしている。わたしが持っているヤナーチェクのピアノ作品の楽譜に含まれているので弾いたことがある。
以前、YouTubeのアナリティクスがもっと詳しくデータを出していた頃、わたしは、わたしが弾いたヤナーチェク編曲のNarodil se Kristus Pánをドイツから再生している人々がいることに気が付いた。
不思議に思って調べてみると、ドイツの音楽系の掲示板のようなところにわたしの↓この動画が載せられていた。ディスカッションの内容はわたしにはあまりよく分からないのだが、どうやら「この曲は民謡がベースになっているのだが、それは最初の部分だけではないか?!」「まあ、そんなもんだ。民謡をベースにというのは、最初の部分だけだったりすることが多い」みたいな内容だとわたしは理解した。(間違っていたらゴメン。)
フルシャさんの動画と並べて掲載するのはお恥ずかしいのだが、よろしければどうぞ。フルシャさんの歌と同じメロディーが含まれているのが分かるかな・・・?
最初のところよ!
Janáček | Narodil se Kristus Pán