メゾソプラノ歌手 ケイト・リンジー に猛烈に憧れる

まずは映像で確認していただこう。

 

こちらは普段のケイトさん。

ケイト・リンジー Kate Lindsey 

1980年米国ヴァージニア州リッチモンド生まれのメゾソプラノ歌手(「リンジー」ではなく「リンゼイ」という表記もある)


Orlando | Spotlight on: Kate Lindsey

 

そして、こちらは2020年2月現在、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(MET)で、ヘンデル作曲「アグリッピーナ」に出演中のケイトさん。


Agrippina: “Come nube che fugge dal vento”

 

うわー!最高にカッコいい!!!

METの「アグリッピーナ」は、2020年4月日本の映画館でも上演されるのでオススメする。題名役アグリッピーナを歌うのはジョイス・ディドナート。ケイトさんは息子ネローネ役。

ヘンデル《アグリッピーナ》 | 演目紹介 | METライブビューイング:オペラ | 松竹

 

ヘンデル作曲オペラ「アグリッピーナ」

わたしは別件の予習に追われて「アグリッピーナ」まで手が回らない。ケイトさんの歌と演技は気になるのだが、行けそうにない・・・

ヘンデル作曲のオペラ「アグリッピーナ」は去年から度々わたしの前に現れている。YouTubeでいくつか動画を視聴した。

わたしが以前YouTubeで観た「アグリッピーナ」ではカウンターテノールが歌っていた役を、今回のMET上演ではメゾソプラノのケイト・リンジーが歌う。

以下で、作品や人物について現時点でわたしが知っていることを簡単にまとめる。

 

舞台は古代ローマ。

登場人物は実在した。

 

ケイトさんが歌うネローネ(ネロ)は、「暴君ネロ」と言う呼び名でなら皆さんも聞いたことがあるはず。後のローマ皇帝だ。

ネロの母親アグリッピーナ(彼女の母も同名なので彼女は「小アグリッピーナ」と表記される)は皇帝のお妃。連れ子ネロを皇帝にするために陰謀を企てるというのが、オペラ「アグリッピーナ」のストーリー。

この作品内ではネロはまだ「暴君」ではない。

重要登場人物にポッペーアという女がいる。皇帝も、ネロも、ネロの友オットーネも、みんなポッペーアを愛している。

オペラではネロが次の皇帝になり、美しきポッペーアはオットーネと結婚することになる。

 

オペラはそこで終わるが、実在の人物たちの人生は続く。

しばらく真面目に国を治めていたネロは、その後、暴君化する。

母アグリッピーナを殺害

友オットーネを左遷

自身の妻を自殺させ

そして友の妻ポッペーアと結婚

師セネカを自殺に追い込んだ。

ひどい・・・

(古代ローマ史おもしろいわね!!)

 

ホフマン物語のニクラウス役も良かったなぁ

わたしが初めてケイトさんを知ったのは5年ぐらい前だった。

やはりメトロポリタン歌劇場で歌っていた。現地ではなく日本の映画館で鑑賞した。 

作品はオッフェンバック作曲「ホフマン物語」で、ケイトさんが歌ったのはニクラウス。ニクラウスは主人公で詩人の男ホフマンの男友達。でもニクラウスの正体は女神なのだ。女神が人間の男に変身してホフマンを見守っているということになっている。

ホフマン役のヴィットリオ・グリゴーロが目当てだったのだが、ケイトさんが歌うニクラウスの雰囲気が強く印象に残っている。

品のある姿で男装が自然に似合う。

役の中で皮肉や怒りを吐くのも上手い。

感情込めつつも、嫌味な感じを与えず、どこまでも洗練されている。

ステキすぎるわ・・・

 

ジャズ・ピアニストとのコラボも素敵

「アグリッピーナ」の宣伝動画を観て、再びケイトさんに注目したくなった。動画を調べてみた。

おお!これは・・・


KATE LINDSEY // Thousands of Miles // With BAPTISTE TROTIGNON

 

演奏相手はフランスのジャズ・ピアニストで作曲・編曲も手掛けるバティスト・トロティニョン。

別記事でも若干触れているが、彼はジャズの人でありながらフランスのクラシック音楽を追いかけていると、ちらほら名前を見る人なのだ。

わたしは8年ぐらい前にトロティニョンがピアニストのアレクサンドル・タローと王子ホールでデュオ・リサイタルを演奏したときに聴きに行った。トロティニョン作曲のピアノ協奏曲をニコラ・アンゲリッシュが初演したという情報も知っている。

そんなトロティニョンが、アメリカのオペラ歌手とも共演していたとは! 全然知らなかった。

動画はCDの録音風景なのだが、CDで取り上げられている作曲家はクルト・ワイル、アルマ・マーラー(グスタフ・マーラーの妻)、ツェムリンスキー、コルンゴルト。つまり、ヨーロッパを逃れてアメリカに渡ったクラシック音楽の作曲家たち。

全曲聴いたわけではないが、動画で歌っているのは超ジャジーなナンバーばかり。

ああ、ケイトさんが歌うジャズ、カッコイイではないか!

シビれる。魅惑の大人の世界だ。

50秒~ のクルト・ワイルの曲すごい。

トロティニョンさんのピアノも洗練されていてカッコイイ。こんなに魅力的なピアノを弾く人だったかしら?!すごくいいわよ!

 

動画の半分ぐらいはインタビュー。合間の映像なども自然な雰囲気で、おしゃれでかわいい。

初対面で一緒に音楽を作り出した2人の物語。

 

CDジャケットをクリック→Amazon

 

 

さいごに・・・

ケイト・リンジーの名前は日本の公演では見たことがない。ひょっとして一度も来日していないのかしら?

ああ、日本なんか僻地だ。

 

ん?ケイトさん、誰かさんと同じ年か。。。

 

スズキもね、あんな素敵な人間でありたいのだが、身も心も腐っているから無理さ。

こうしてクラシック音楽を追いかけていると憧れと絶望を繰り返すことになるのさ。

以上でこの記事は終わりにしよう。

 

 

 

 

 

 

え?

あの動画も観たいですって?!

 

 

そう?

では、どうぞ。


Monteverdi, L'Incoronazione di Poppea "Pur ti miro" | Sonya Yoncheva, Kate Lindsay

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