コロナ危機で中止・延期になった5公演について語ってスッキリする作戦

(超長文)

皆さん、こんにちは。

今に始まったことではありませんが、相変わらず暗い気分で生きてます。わたしはずっと、一人で外に出てあれこれ自由に満喫する超リア充なお一人様でした。自分にとって最も大事なものは生演奏を鑑賞することと一人でヨーロッパなど各地を旅することでした。

家で調べ物や勉強をするときだって、鑑賞や旅という目的があったから、何時間でも頑張れたのです。目的は「いつか鑑賞する」「いつか旅する」という漠然としたものではダメなのです。確定した当日本番というものがあるから勉強は楽しいのです。今となっては、音楽鑑賞や旅のための調べ物や勉強も虚しいだけでイマイチ気分が乗らないというか、集中力が続かないというか。どうせまたキャンセルなのだろうなと思うと、馬鹿らしくなってくるのです。

癒し音楽や、楽しいだけのエンタメ音楽ではなく、わたしはいつだって本格的な芸術を求めています。どうか音楽家の皆さまが、この予定外の休暇を使って、それぞれ芸術的にパワーアップして、スズキたち音楽ファンの前に再登場してくれますように。

 

新しいカテゴリーを作りました。

「世界コロナ危機と音楽好きのスズキ」

 

【これまでの話】

 既にオペラチケットのみ確保済みだった夏旅について、こんなタイミングで航空券の手配をした人の苦悩について

www.music-szk.com

ところで夏の音楽祭については既にスイスのヴェルヴィエ音楽祭が今年の開催を中止したと発表した。ザルツブルク音楽祭は5月下旬に開催の可否を決定するとしている。

わたしが行く予定のドイツの音楽祭については、まだ何も新たな情報は出ていない。ザルツブルクのように5月下旬頃に判断するのだろうか。だとすると、わたしが旅を実行するか否かも5月下旬に確定するのだろう。

可能性として有り得るのは、期間を短縮して音楽祭を開催することかもしれない。例えば8月のみの開催。となると、確保したチケットは7月公演なので払い戻されるだろう。旅の前半、何もやることがなくなってしまう。その場合は、やはり旅をキャンセルするしかないのかもしれない。それから数か月は泣いて暮らすんだ。。

 

【今日の話】

こんなことになるとは思っていなかったスズキは、正月のロンドン旅の記憶に浸るために、帰国後しばらくはコンサートに行かないことにしていた。そして、3月からコンサート通いを再開する予定だったのだが、3月と4月の鑑賞予定公演がすべて中止あるいは延期となってしまったのだった。

つまり、スズキはロンドン旅の後、全然コンサートに行っていないのだ。ああ、アホだった。2月にどこかに駆け込むべきだった。

生の音楽を聴きたい。自分のド下手なピアノ演奏の音ではなく、プロの洗練された音を浴びたい。

わたしにとって生演奏の鑑賞は「パルジファル」の「聖杯の儀式」みたいなものだ。定期的に実施しないと死にそうになる。

日本では、鑑賞の感動は長続きしない。感動を味わった次の瞬間、帰りの電車に乗った途端に現実に引き戻され、感動は半減してしまう。それでも、ヨーロッパに行けない間は日本の公演に足を運ぶしかないのだ。

払い戻されたチケット代で日本を拠点に活動する演奏家のコンサートに行こうかと思ったのだが、感染予防対策について書かれた注意書きを読んだら、チケットを買う気になれなかった。ホワイエのバーは閉店で、ホワイエでも会話禁止とか、サイン会も無し。きっと行ったらほとんどの客がマスク姿。当然の対策なので仕方ない。対策が必要なのは分かる。でも、なんだかなぁ。

どうしても聴きたかった演奏家や作品なら、どんな条件でも開催される限り行く。その演奏家や作品を聴くこと自体が大事な目的なのだから、どんな条件でも受け入れる。

一方、何でもいいから、とにかく生の音楽を聴くために行きたいという場合は、その演奏会の雰囲気そのものが目的だったりする。その場合、あからさまに「危機の真っただ中」な厳戒態勢での鑑賞のためにお金を払いたいかというと、うーん・・・躊躇してしまう。行ってみれば、結局、どんな状況や雰囲気であっても、音楽そのものには感動するのだろうけど、「行こう!」という気力が沸かない。

ただし、国内の演奏家のコンサートもせっかく一旦再開されたのに、今後しばらくキャンセルなのかもしれない。無理やり気合い入れて、先週あたり、どれか1つでも行けば良かったかな。

ヨーロッパを拠点にする演奏家ばかり追いかける自分の好みも問題なのだろうけど、こればかりはどうにもならない。わたしは、わたしの世界を広げてくれる人が好きなのだ。わたしの世界を広げてくれる人とは、わたしから最も遠いところにいる人で、わたしとはまったく異なる人である。身近な人間より遠くの人間こそが、新しい風を運んでくれる。そういうものだろう。悲しいかな。なんだか今後数か月に渡ってわたしの憧れの人たちは来日できないような気がしてきた。「憧れのために死ぬのではない」とか、誰か言ってたよね?トリスタン?わたしは憧れのために死んでしまうのだろうか。

先ほど、毎年ゴールデンウィークに東京国際フォーラムで開催されていた音楽祭ラ・フォル・ジュルネについても、今年の開催が中止になったことを知った。震災の年にも、規模を縮小しつつも充実の音楽を届けてくれたのにな。あの年、わたしはラ・フォル・ジュルネのお陰で確実に自分の世界を広げたのだった。今年、どこかの誰かが自分の世界を広げるチャンスを失ったのだ。ああ、悲しい。

ところで英米では中止公演のチケットをそのまま寄付できるらしい。そうでなくても今回の危機的な状況において、英米の音楽団体は積極的に寄付を募っている。日本ではどうなのかな。あまり大きな声で「寄付を!」と言えない日本の雰囲気が残念。

たとえばわたしがチケットの払戻手続きをしなかったら、そのチケット代はどこに行くのだろう?主催者や演奏家の取り分になるのなら(つまり寄付?)、わたしは払戻手続きを拒否しても良いのだけど。いや、全部とは言わないけど、1つや2つぐらい、あるいは50%は寄付で残りを払戻とか。自分の財布から万札を出して寄付するのは、寄付慣れしていない日本人としては気後れしてしまうが、チケット代のように既に支払ったものについては、音楽業界のためになるなら、寄付しようと思わなくもないのだが・・・ 

できれば払戻手続きのサイト上に、「払戻」ボタンの横に「寄付」のボタンを付けてもらいたい。「寄付」の相手先がどこなのかもハッキリ表示してください。きちんと「寄付した」ということを明確にしてもらえるのなら、購入済みチケットの代金を寄付しようと思う鑑賞者がここに1人いるということを知ってください。音楽業界は、工夫すべき工夫を思い切って実行してしまえばいいのに。

 

前置きが長くなったが、中止・延期になった5公演について語る。

 

1.

2020年3月13日

東京オペラシティコンサートホール
フィリップ・ジャルスキー(カウンターテノール)
演奏 アンサンブル・アルタセルセ

ヴィヴァルディとヘンデルの歌劇より

中止

www.music-szk.com

www.music-szk.com

ジャルスキーの前回の来日は2014年。待ちに待った久しぶりの来日だったのに。こちらの写真はわたしが撮った前回のサイン会の様子。

f:id:music-szk:20190309205033p:plain

3月のコンサートについては、特に予習はせずにそのまま鑑賞するつもりだったので勉強時間が無駄になったというわけではない。でも、ロンドン旅のあと自粛していた音楽鑑賞の再開に相応しい感動公演になること間違いない・・・はずだったのになぁ(涙)

 

2.

2020年3月23日

東京文化会館 小ホール

東京・春・音楽祭

バリトン:マルクス・アイヒェ

ピアノ:クリストフ・ベルナー

朗読:奥田瑛二

ブラームス:ティークの詩による連作歌曲集「美しきマゲローネ」 op. 33

中止

「クリストフ・ベルナー?とこかで聞いた名前だな」とピアニストの名を見て思ったのがチケット購入の最初のキッカケだった。ああ、そうだ、彼だ。テノール歌手のヴェルナー・ギュラのCDでピアノを担当した人だ。

www.music-szk.com

今回の演奏作品について調べてみた。物語の挿入歌らしい。ナレーションと歌の組み合わせ。物語は中世の騎士とお姫様のありがちなラブストーリー。よし、ドイツ語のナレーションを覚えて素晴らしい発音でスラスラ読めるようになることを目指そう! ドイツ語のお勉強バンザイ!

スズキは気合いを入れて作品の予習用にCDを買った。

画像クリック→Amazon

 ここでスズキを小さな悲劇が襲う。

このCDは以下のような構成だった。

1枚目
・「美しきマゲローネ」の歌のみ
・ブラームスの他の歌曲

2枚目

・「美しきマゲローネ」朗読&歌

さすが我が友ブラームスさん!歌もピアノも最高に美しい。繊細でありながらエネルギーを感じる。ピアノ部分が極めて魅力的。ああ、ピアノばかり追いかけてるピアノ弾きたちはこの歌曲を知らないのだろうなぁ。もったいない。物語はあまり面白くないが、歌曲は作品としてたいへん素晴らしい。ドイツ語のナレーションも良い感じだ。

よし、わたしもまずはナレーションを真似してみよう。そう思ったのだが、付属のブックレットには朗読部分のドイツ語が入ってなかった!(怒)

それどころか、歌の部分は原語ドイツ語のみ掲載されており、英語訳がない。なぜだ・・・ 解説はドイツ語と英語なのに、肝心の歌詞の部分がドイツ語のみって、わけわからん!(怒) すべてのリスナーが当然ドイツ語を耳で理解できると思っているのか? ふざけてるわ!(怒)

ドイツ語の勉強のために、テキストが欲しいからわざわざCDを買ったのに。録音そのものは素晴らしい出来だが、これでは自分にとってまったく購入した意味が無いではないか!(怒)

そんなわけで、ドイツ語の勉強のために、この歌曲集について調べたい人は、上記のCDを買ってはいけません。(でも、音楽として楽しむだけなら大変オススメの高品質な演奏を楽しめるCDです!)

そして、勘の良い人は既にお気付きだと思うが、それから、スズキを中ぐらいの悲劇が襲った。

朗読する人はチケット購入時点では「調整中」だった。ドイツの俳優か誰かが来るのかしら?と楽しみにしていたら、ご覧の通り、日本の役者が朗読担当として参加することになった。えええええ!!!!! ドイツ語圏の歌手とピアニストが演奏するのに、ナレーションは日本人が日本語でするの!? ガーーーン。ガッカリ(涙)

後で調べてみて知ったのだが、日本で日本の歌手がこの曲を演奏する場合、ナレーション部分は日本人が日本語で朗読するのが定番らしい。ほとんどの日本のお客さんにとって、ドイツ語の朗読など分からないだろうから、当然と言えばそうなのだろうけど。

でも、今回は歌手もピアニストもドイツ語圏(歌手はドイツ、ピアニストはオーストリア)なのだから、ドイツ語で朗読するべきだと思うのだが。演奏者は朗読を聴きながら場面をイメージして、歌うのでは?日本語の朗読だと、日本語を理解しない演奏者にとっては意味不明だから、どこで朗読が終わったのかさえわからない。きっと朗読者が「いま読み終わりました」という目線を送って、歌が始まる。なんだか、納得が行かない。そもそもこの歌曲リサイタルに興味があって来場するお客さんは、ある程度ドイツ語に親しんでいるのでは?ああ、ドイツ語で聴きたかった!!(ワガママ・スズキ!!)

と、悲しい気持ちになったし、朗読の真似は諦めてしまったのだが、公演に行く気は満々だった。公演の数日前まで、この公演は開催予定だった。でも、中止になってしまった。小、中の悲劇に続く、3つ目の悲劇は大きかった(涙)

このブラームスの歌曲集、じつは1曲だけ知っている曲があった。以前、気に入って何度も観た往年の名バリトン歌手フィッシャー=ディースカウのマスタークラスの動画で聴いた。12:09からどうぞ。生徒さんに負けないぐらい迫力ある大きな声で歌い、興奮しながら指導するディースカウ先生に注目!(カッコイイ!)


Meister-Singer mit Dietrich Fischer-Dieskau (2003)

 

3.

2020年4月2日

東京文化会館 大ホール

東京・春・音楽祭

ヴァーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」

演奏会形式

指揮:マレク・ヤノフスキ

トリスタン:アンドレアス・シャーガー
マルケ王:アイン・アンガー
イゾルデ:ペトラ・ラング
クルヴェナール:マルクス・アイヒェ
メロート:甲斐栄次郎
ブランゲーネ:エレーナ・ツィトコーワ
牧童、若い水夫の声:菅野 敦
舵取り:髙田智士
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:中野一幸

中止

ぐすん。今回一番悲しいのはこの公演だ。がんばって予習したのに。演奏時間4時間ぐらいの大作にスズキは挑んだのに。

ステージオペラと比べると、演奏会形式(舞台に乗ってるのはオーケストラ、歌手はオーケストラの手前の狭いスペースで歌う。第九みたいに、歌手は楽譜を見て歌ってもOK。)だから、歌手の来日がややギリギリになっても何とか上演できると思っていたのだが、欧米からの入国制限が厳しくなると、上演は難しくなる。やはり中止になってしまった。

東京・春・音楽祭では毎年のようにヴァーグナー楽劇(オペラ)を1作品ずつ演奏会形式で上演してきた。わたしは予習が面倒だから(ヴァーグナー作品は予習しないと意味不明だから)、少ししか鑑賞していない。この音楽祭のヴァーグナー作品で鑑賞したのは2015年の「ヴァルキューレ」と2019年の「さまよえるオランダ人」だけ。「ヴァルキューレ」のとき、会場が異様なほど神々しい感動に包まれていたのを、今も覚えている。演奏会形式だからこそ一流の歌手陣を招くことが可能なのだろうし、この値段で鑑賞することが可能なのだろう。

今回は、トリスタン役のアンドレアス・シャーガーを楽しみにしていた。わたしは観ていないが、過去の上演で彼は大評判だった。

ヴァーグナー作品の主役はシンドイのだ。演奏時間は恐ろしいほど長いし、技術的にも精神的にも難しい役ばかり。きわめて要求が高い。歌手として成熟していないと対応できない。となると、体力があり、経験豊富で、たいへんご立派な体格&風貌(という表現に留めておく。要するにオナカやヘアスタイルが・・・)の男が20歳ぐらいの主人公を演じるという事態が発生する。ヴァーグナー作曲の作品に限らず、オペラはどれでも同じような状況なのだが、ヴァーグナーの場合が最もそれを感じるのでは?若く見えない歌手が若い人物を演じるという状況は、オペラにおいては、避けられないので、我々聴衆はもう慣れている。歌手たちがどんな姿であれ、主人公は若き男、若き女であるとイメージして鑑賞するのだ。

アンドレアス・シャーガーは1971年生まれで「20歳」ではないのだが、若々しい雰囲気を保ちつつ、ヴァーグナー作品の題名役をこなせるだけの技術と体力と表現力を兼ね備えた人・・・という評判だったので、ほら、スズキが好きそうでしょ(笑)最高レベルの実力を持つ素敵な人・・・鑑賞したかったなぁ。

この歌手についてYouTubeなどで検索したことなかったのだけど、検索してみたら、こんなのを見つけた。

なんじゃ!?この映像は!?

刺激的だわ!!

「ジークフリート」はまだ未鑑賞だけど、これが、ジークフリートが亡き父ジークムントの形見のノートゥング(剣)を鍛え直している場面であることは容易に想像できるぞ。


Wagner: Schmiedelieder aus "Siegfried" (Schager)

 

「トリスタンとイゾルデ」の予習報告は過去記事に書いた。

www.music-szk.com

www.music-szk.com

満足できるほど作品の理解は進まなかった。「トリスタンとイゾルデ」より、これまでに勉強した他のヴァーグナー作品や、現在勉強中の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の方がわたしには馴染むんだ・・・ 

今回、とりあえず出来る範囲で予習したから、生鑑賞を通してさらに感覚を磨き、理解を深め、次回の鑑賞に備えるというシナリオだったのになぁ。

世界各地の歌劇場が、自宅に閉じ込められているオペラファンのために、ネットで特別映像を公開している。残念だが、わたしはなかなか追いかけられない。日中は在宅勤務で忙しいし、夜は今後の鑑賞の予習をしていたり、疲れと悲しみでボンヤリしていたり。なんとか数本の映像を有難く鑑賞したが、そのうちの1つは先日24時間限定で公開されたニューヨークのメトロポリタン歌劇場で過去に上演された「トリスタンとイゾルデ」だった。わたしの最近のお気に入りルネ・パーペ様がマルケ王を歌っているから、どうしても観たかった。この作品の予習で知った歌手だ。いつか生パーペさんに会いたい・・・

 

4.

2020年4月10日

トッパンホール

ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)
モーツァルト・プロジェクト 2

ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ)
日下紗矢子(ヴァイオリン)
久保田 巧(ヴァイオリン)
アンドレアス・ヴィルヴォール(ヴィオラ)
岡本侑也(チェロ)
ウィリアム・ヨン(ピアノ)

モーツァルト
ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲 変ロ長調 K424

モーツァルト
弦楽五重奏曲第3番 ハ長調 K515

ショスタコーヴィチ
ヴィオラとピアノのための即興曲 Op.33

ショスタコーヴィチ
ヴィオラ・ソナタ Op.147

延期

わたしの好きなヴィオラ奏者ニルス・メンケマイヤーの演奏を久しぶりに聴くつもりだった。こちらもつい最近まで演奏される予定だったのだが、やはり出来なくなってしまった。

www.music-szk.com

二夜連続演奏会なのだが、チケット代をケチって1つだけ行くことにした。モーツァルトCDでニルスさんと共演しているピアニスト、ウィリアム・ヨンがCDで披露したモーツァルトが心地良い素敵な音色でとても気に入ったので、1日目のモーツァルト中心のプログラムにしようかと思ったのだが、それよりニルスさんのショスタコーヴィチを聴こうと思い、結局2日目を選んだ。そんなわけで、ヨンさんのピアノも楽しみにしていたのになぁ。ヨンさんはオーストリアのシューベルティアーデでも単独リサイタルを行ったことがある。生演奏は聴いたことないけど、期待していたのに。

振替公演は2021年5月1日の予定。1年以上も待つのか。中止よりは良いのだろうけど、気分的には中止みたいなものだ。

ニルス・メンケマイヤーは昨日、これまでの教授経験を生かしてヴィオラ演奏のヒントを伝えるYouTubeチャンネルを立ち上げたので、ヴィオラ奏者の皆さんにオススメしておく。


Nils Mönkemeyer: How to get rid of bow shaking

 

5.

2020年4月22日

トッパンホール

アレクサンドル・メルニコフ Plays Many Pianos

アレクサンドル・メルニコフ(チェンバロ、フォルテピアノ、ピアノ)

J.S.バッハ
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903

C.P.E.バッハ
幻想曲 嬰ヘ短調 Wq67

モーツァルト
幻想曲 ハ短調 K475

メンデルスゾーン
幻想曲 嬰ヘ短調 Op.28《スコットランド・ソナタ》

シューベルト
幻想曲 ハ長調 D760《さすらい人》

スクリャービン
幻想曲 ロ短調 Op.28 

シュニトケ
即興とフーガ(1965)

延期

こちらも振替公演は2021年4月22日なので、延期というか中止みたいな感覚だ。長く待たなければならない。

www.music-szk.com

www.music-szk.com

去年10月にわざわざ高崎まで行ってイザベル・ファウスト(ヴァイオリン)とのデュオ公演を聴いた。素晴らしい演奏だった。王子ホールでジャン=ギアン・ケラス(チェロ)との公演を聴いたのは2017年。その直前に、この3人のトリオも上野の大ホールで聴いた。

デュオやトリオは過去数年のうちに何回か聴いているが、メルニコフさんのソロ公演はちょっと久し振りだったのに。上野で古いプレイエルに電子タブレットの楽譜を置いてドビュッシーを弾いてくれたのは2015年。そんなに前だったか。しかも今回は、ピアノマニアなメルニコフさんが複数のピアノを弾くというスペシャルな企画。それが日本で実現するなんて、とっても嬉しかったのに・・・

わたしが知る限り、メルニコフさんは、ソーシャルメディアを利用していないようなので、現在この危機の中どのように過ごしているかは分からない。お住まいは確かベルリン。自宅やMyスタジオのピアノたちと戯れているのかな。普段、世界各地を行ったり来たり超多忙なのだから、今の時間を大事にしてくれているかな。彼は、強い好奇心と知性を発揮して、徹底的に探求して、さらにパワーアップして演奏活動を再開してくれるだろうと大いに期待できる人物だ。だけど、この前代未聞の危機の中、どんな様子で過ごしているのだろう。気になる。

 

ドビュッシーを弾くメルニコフさん


Alexander Melnikov - C.Debussy/ from: Book 1 nr. 4

 

延期になったトッパンホールの2公演については、昨今の状況を考えてそうなるだろうと想定していたので、ほとんど予習していない。時間的な損はしてないのだけど、どちらもわたしが「偏愛」するアーティストたちの公演だったから、やはり悲しいよ。この鬱々とした日々に光を与えてくれる人たちなのに。そんな人たちなんて、そう滅多にお目にかかれないのだから。ぐすん。

 

(この状態が続く限り、このコーナーもたぶん続く)

Copyright © Ongakuzukino Suzuki 2020. All rights reserved.